【中学受験】東京都私立中の初年度納付金、平均97万176円

 東京都は2020年12月9日、都内私立中学校における2021年度の「初年度(入学年度)納付金」の状況をとりまとめ、公表した。初年度納付金(総額)の平均額は97万176円で、前年度(2020年度)と比べると355円(0.1%)減少。最高額は189万3,500円、最低額は54万8,000円だった。

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各費目の平均額
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 東京都は2020年12月9日、都内私立中学校における2021年度の「初年度(入学年度)納付金」の状況をとりまとめ、公表した。初年度納付金(総額)の平均額は97万176円で、前年度(2020年度)と比べると355円(0.1%)減少。最高額は189万3,500円、最低額は54万8,000円だった。

 初年度納付金とは、授業料、入学金、施設費、そのほか毎年納付する費用など、入学初年度に納付する金額の総額。休校中の学校などを除き、都内私立中学校181校を対象に調査している。なお、コースなどによって学費が異なる場合はそれぞれ1校として計算しているため、調査結果は延べ201校の平均額となる。

 2021年度の初年度納付金(総額)平均額は97万176円。前年度まで上昇傾向にあった初年度納付金(総額)平均額だが、2021年度は355円(0.1%)の減少となった。各費目の平均額は、「授業料」48万2,168円(前年度比1,218円増)、「入学金」25万9,706円(同1,640円増)、「施設費」3万7,881円(同4,155円減)、「その他」19万421円(同942円増)。

 初年度納付金には含まれないが、生徒非募集校を除く延べ200校の検定料の平均額は、前年度比165円増の2万3,365円であった。

 対象校(募集再開校1校を除く)のうち、初年度納付金を値上げした学校は15校。値上げ率は、「5%以上」4校、「3%以上4%未満」1校、「2%以上3%未満」5校、「1%以上2%未満」1校、「1%未満」4校。

 学校別の値上げ額でもっとも高かったのは、前年度まで27年連続で初年度納付金を据え置いていた武蔵野の7万2,000円(値上げ率8.2%)。ついで、豊島岡女子学園6万4,000円(同6.9%)、淑徳SC中等部5万円(同5.3%)、日本大学豊山女子4万8,000円(同5.2%)、恵泉女学園3万6,000円(同3.6%)となっている。

 一方で、初年度納付金を値下げした学校は3校、据え置いた学校は164校。10年以上初年度納付金を据え置いている学校は49校あり、跡見学園は27年連続、和洋九段女子、文京学院大学女子、大妻中野は24年連続で据え置きとなった。

 初年度納付金がもっとも高い学校は、玉川学園中等部(IBクラス)の189万3,500円。成蹊(国際学級)の149万6,000円、ドルトン東京学園中等部の148万円、早稲田大学高等学院中学部の141万4,000円が続いた。もっとも低い学校は、八王子実践の54万8,000円、ついでサレジオの60万8,000円、開智日本橋学園(LC・ACクラス)の68万8,000円だった。

 2021年度都内私立中学校学費一覧は、「男子校」「女子校」「男女校」「特区事業認定校・特別支援学校」別に東京都や東京私立中学高等学校協会のWebサイトに掲載している。

《外岡紘代》

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