「若者よ、宴会、カラオケで人生を棒に振るな!」大阪市立大学長がメッセージ

 大阪府は新型コロナ警戒信号が「レッドゾーン(赤信号)」に入ったとし、府民に対し2020年12月15日まで不要不急の外出自粛を要請している。大阪市立大学の荒川哲男学長は12月7日、学生に対し「若者よ、宴会、カラオケで人生を棒に振るな!」とメッセージを送った。

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 大阪府は新型コロナ警戒信号が「レッドゾーン(赤信号)」に入ったとし、府民に対し2020年12月15日まで不要不急の外出自粛を要請している。大阪市立大学の荒川哲男学長は12月7日、学生に対し「若者よ、宴会、カラオケで人生を棒に振るな!」とメッセージを送った。

 大阪市立大学の荒川哲男学長はWebサイトに新型コロナウイルスに対する学生へのメッセージ(第14報)を掲載。「気持ちはよく分かる。私が学生の時だったら、軽い気持ちでやっていただろう。しかし、その軽い気持ちがあだとなり、その先にあるのは、自分(私)のせいで親を亡くし、息苦しくて普通に歩くこともできない後遺症に悩み続ける暗い人生、、、かも知れない。ゾッとするよね。君も決して例外ではない」。さらに、「『自分ごと』として考えよう。宴会、カラオケ、麻雀、今じゃないでしょ」。とにかく2週間、人との濃厚な接触を避けることをアピールし、「若者よ、宴会、カラオケで人生を棒に振るな!」と熱い言葉を送った。

 また12月10日に補足として、第14報で「課外活動は『不要不急』に該当」とした点について、複数の学生から「不適切では」との意見があったことを掲載。誤解を招きかねない表現だったとし、学生時代の貴重な時間を費やし、本当に大切にしてきた課外活動への思いを傷つけ、悲しい思いをさせてしまった可能性があることについて謝った。本当に伝えたかったことは、社会すべての人々の「命と健康」を守ると考えるとき、大学として、学長として、期間限定とはいえ「(対面を伴う)課外活動の停止」を決断せざるをえなかったと説明した。同大学は、学生生活、勉強、友人、就職、感染などに対するさまざまな不安に対し、学生相談窓口で相談に乗っている。

 2022年に大阪市立大学と融合する大阪府立大学も12月4日、学生へのメッセージを公開。大阪府が大学などへ「できる限り、不要不急の外出を自粛すること」の要請があったことから、辰巳砂昌弘学長は、「『不要不急の外出の自粛』に込められた思い。皆さんは、お分かりですよね」と語りかけた。外出や移動の機会が増えれば、新たな感染者を発生させるリスクは増加。学生自身も感染するかもしれない。新たな感染者の発生により、医療機関は圧迫され、従事する医師や看護師の疲弊にもつながる。「自らの安全と社会の安寧のために、今一度、その行動が必要か、考えてみてください。皆さんの思いやりが感染拡大と医療関係者の疲弊を防ぐことにつながります」と呼び掛けた。

《田中志実》

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