年末年始の行動は慎重に…東北大・東大など学生に呼び掛け

 東北大学は2020年12月18日、学生や教職員に対し帰省や旅行について、できる限り慎重に行うようWebサイトに掲載した。東京大学も、自宅で家族と過ごしたり、オンラインのイベントに参加するなどの新しい季節の行事の楽しみ方を検討するよう呼び掛けている。

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年末・年始の感染対策
年末・年始の感染対策 全 5 枚 拡大写真
 東北大学は2020年12月18日、学生や教職員に対し帰省や旅行について、できる限り慎重に行うようWebサイトに掲載した。東京大学も、自宅で家族と過ごしたり、オンラインのイベントに参加するなどの新しい季節の行事の楽しみ方を検討するよう呼び掛けている。

 東北大学は、全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大していることを踏まえて、警戒情報を更新。さらに、学生および教職員に対し、帰省や旅行について感染が拡大している地域間の移動は、特に慎重にするよう求めた。Webサイトでは、年末・年始の感染対策の留意事項をまとめ、「帰省や旅行は 『密』回避のため時期・時間帯をずらす」「誰とどこで会ったかメモをつけ、接触確認アプリも活用」「飲食を伴う懇親会、大人数(5人以上)や長時間の飲食を控える」など、一覧にしている。

 東京大学は11月19日に「年末年始に向けた感染防止対策の徹底について」と題し、学生や教職員にメッセージを送った。帰省や旅行については、年末年始に人の移動が集中し「密」になりがちなため、期間をずらすなどの検討をすること。クリスマス、大晦日、初日の出など、多数の人が集まる季節の行事に参加する場合には、特に基本的な感染防止対策を徹底する。不特定多数の人が密集し、かつ、大声などの発生を伴う行事、パーティーなどへの参加は控える。あわせて、自宅で家族と過ごす、オンラインのイベントに参加するなどの新しい季節の行事の楽しみ方も検討するよう呼び掛けた。

 神戸大学は、帰省などによる県をまたいだ移動や初詣など季節の行事へ参加する機会が増えるが、引き続き、基本的な感染対策(マスクの着用、うがい・手洗いの励行、社会的距離の確保、換気など)を講じ、自身の体調管理とともに、他者に感染させない姿勢に努めるよう強く要請した。また、筑波大学は感染拡大防止と対面での授業や課外活動が両立しているが、感染症が急拡大の状況となれば、再び活動形態の変更を行う可能性がある。そのため、帰省中や旅行期間中も体調管理の徹底など感染防止対策を取るよう注意喚起している。

 関西大学は、レトルトのご飯やカレー、年越しそば、鏡餅などが詰め込まれた「帰省できずとも“安心“食パック」を学生応援企画として実施する。「コロナ禍で帰省できない」「外出しにくい」などの学生たちの声に対応したもので、対象は生活に困っている学生や下宿生など500人。配布は12月21日に千里山キャンパスで行う。理事長・学長からのメッセージカードや、大学オリジナルのSDGsエコ袋などを添えて届けるという。

《田中志実》

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