過去問対策に必須、中学受験から卒業後まで活躍するエプソンA3プリンター

 中学受験の三種の神器といわれる「プリンター」。塾のプリントから過去問まで活躍してくれるため、家庭にあると効率が格段にアップする。プリンターを選ぶ際のポイントは、過去問の解答用紙などで使う「A3サイズ」までプリントできることが重要だ。

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「PX-M6711FT」はさわやかなホワイトのモデルで、リビングルームなどに置きやすい
「PX-M6711FT」はさわやかなホワイトのモデルで、リビングルームなどに置きやすい 全 8 枚 拡大写真
 中学受験の三種の神器といわれる「プリンター」。塾のプリントから過去問まで活躍してくれるため、家庭にあると効率が格段にアップする。プリンターを選ぶ際のポイントは、過去問の解答用紙などで使う「A3サイズ」までプリントできることが重要だ。

 我が家では中学受験期間に、エプソンのA3サイズ対応のプリンター「EW-M5071FT」を実際に使い、2年以上にわたりその利便性を体感してきた。そのレポートとあわせて、さらにコンパクトかつ便利になった最新モデルのエコタンク搭載モデル「PX-M6711FT」を、実体験から紹介していく。

中学受験にA3対応プリンターが必要な理由



 中学受験でプリンターがもっとも活躍するのは6年生になってからの過去問演習だが、その前の学年でも十分活躍する。そのひとつが、毎週の塾のプリントだ。繰り返し取り組みたい社会や国語の漢字など、書き込むタイプのプリントはコピーすることで何度も挑戦できる。

 また、スキャンに対応しているプリンターであれば、塾のテキストをすぐにスキャンし、原本はきれいに保管しておくことができる。我が家の場合、大手塾に通い始めたころはスキャンしていたのだが、一度たまってしまうと、そのままずるずるとやらなくなり、結局スキャンは断念したという苦い後悔がある。その結果、整理整頓がままならず、「あのテキストがない!」といったことが頻繁に起きてしまった。きちんとスキャンして保存しておけば、部屋にテキストが散乱することもなく、必要なときにすぐに出せたのに…と後悔した。

 その後、転塾した塾では冊子形式のプリントになったため、必要な部分だけをコピーして取り組む方向に変えた。家で勉強している際も、必要なときにすぐコピーできるため、子どもが「やりたい」と思ったときにすぐコピーして取り組める点は大きなメリットだった。

 そして、6年生になるとプリンターの稼働率はさらに上がった。夏からの過去問では、問題文、解答用紙ともに実際の大きさに拡大コピーして取り組んだ。学校によっては、国語はA3、算数はB4など、教科によって紙のサイズが違うことがある。そうした際、「EW-M5071FT」では拡大率の変更もやりやすく、慣れてくるとかなりスピーディにコピーすることができた。

 特に、コロナ禍で外出しづらくなってからは、プリンターが自宅にあることで、精神的にも時間的にも大変助かった。受験の年になると気持ち的にもかなりナーバスになり、近所のコンビニエンスストアで過去問をコピーすることに抵抗を感じる方もいるだろう。そういった意味でも、ぜひ自宅にプリンターを置くことをお勧めしたい。


リビングにも設置しやすいデザイン



 今回、「EW-M5071FT」後継の最新モデルとなるエコタンク搭載モデル「PX-M6711FT」の実機を試させていただく機会があり、子どもと一緒に使ってみた。

 まず、良いと思ったのが大きさとデザインだ。「EW-M5071FT」は機能的には満足していたが、悩ましかったのがその大きさだ。玄関が狭い我が家では、まず段ボールを入れるところから苦労し、設置場所にも悩んだ。「PX-M6711FT」を見た最初の印象は「コンパクトになった!」ということだ。収納時のサイズが、幅は15センチ、高さが6センチほどスリム化されている。一般的な家庭のA4プリンターと比べれば大きいが、「A3サイズ対応プリンター」としては、格段に置きやすいサイズに改良されている。

 また、「EW-M5071FT」は本体右側に印刷用のインクタンクが設置されていたため、横が出っ張っていたのだが、「PX-M6711FT」は出っ張りがなくなりすっきりとしたデザインになっている。色は好みが分かれるところだが、白くなり家庭のリビングになじみやすい外観になったと感じた。

コンパクトになった「PX-M6711FT」。ピンクのテープ外側が「PX-M5081F」のサイズ
コンパクトになった「PX-M6711FT」。ピンクのテープ外側が「PX-M5081F」のサイズ

にじみにくい顔料インクは学習用にピッタリ



 次に子どもと実際に、パネルメニュー周りの操作を試してみた。操作用のボタンは最小限になり、よりシンプルにわかりやすくなっている。液晶のタッチパネルで大体の操作が行えるため、子どもも説明なしにすぐに使うことができた。

 「PX-M6711FT」は顔料インクを使用しているため、コピーしたプリントにマーカーを引いてもにじみにくい点もポイント(※1)だ。子どもの場合、手汗をかきやすい体質だったり、うっかり飲み物をこぼしてしまったりといったときにも、にじみに強い顔料インクはとても使いやすい。またエコタンク搭載モデルのため、印刷コストも抑えられ、大量の過去問を印刷してもカートリッジ方式のインクに比べて長持ちする点も非常に便利だ。6年生夏からの過去問のコピーだけでも、カートリッジ方式であれば何度も購入と交換が必要だったと思うが、インクボトル1本でモノクロ約7,500ページ(※2)の印刷ができるエコタンク搭載モデルなら、交換することもなく中学受験を終えることができる

 大量にコピーする際は、印刷スピードも重要になる。過去問は1校の1年分をコピーするだけでも、40~50ページ程度はあるため、とにかく手間と時間がかかる。多忙な受験生にかわって親が用意することが多いが、これがなかなか大変だ。「PX-M6711FT」のA4モノクロの印刷スピードは25ipm(※3)。数値で言ってもわかりづらいかもしれないが、実際にこの半年で大量の過去問をコピーしてきた経験から、「PX-M6711FT」の印刷スピードはとても速いとお伝えしたい。

 さらに、印刷スピードだけでなく、スキャンのスピードも格段に向上していた。特にモノクロのスキャンは、前モデルの「EW-M5071FT(2017年発売)」の倍以上(※3)になっているため、大量の塾のテキストもストレスなくスキャンできそうだ。「Epson ScanSmart」という専用ソフトも用意されているので、手軽にDropboxやEvernoteといったクラウドサービスに保存し、パソコンやタブレット、スマートフォンからテキストを参照することが可能だ。

「PX-M6711FT」で過去問をコピーしてみた。印刷のスピードも非常に早くなり、大量のコピーもストレスなくできる
「PX-M6711FT」で過去問をコピーしてみた。印刷のスピードも非常に早くなり、大量のコピーもストレスなくできる

スキャン直後に、スキャン結果を画面で確認できる
スキャン直後に、スキャン結果を画面で確認できる

スキャンデータの保存先を選択。メールに添付したりクラウドに保存することも可能
スキャンデータの保存先を選択。メールに添付したりクラウドに保存することも可能

 そのほか、使ってみてよかったのが排紙トレーだ。「PX-M6711FT」では印刷時のみ自動で排紙トレーが開いてくれるため、うっかり排紙トレーを開き忘れて、コピーした紙が落ちてしまうことも防げるようになった。細かいところだが、ユーザーとしては非常に「かゆいところに手が届く」改良だと感じられた。

 「PX-M6711FT」はエプソンの無料アプリ「Epson Smart Panel」を使うとさらに便利になる。タブレットやスマートフォンのアプリが、プリンターのリモコン代わりのようになり、プリンターの電源を入れたり、エコタンクのインク残量を確認したりすることが可能だ。スマートフォンで撮影した写真も簡単にアプリから印刷できるので、ぜひ活用したい機能だ。

「Epson Smart Panel」を使えば、タブレットやスマートフォンで電源のオン/オフからインク残量の確認までできる
「Epson Smart Panel」を使えば、タブレットやスマートフォンで電源のオン/オフからインク残量の確認までできる

中学受験後も家族で活用



 我が家では今年2月に中学受験が無事終わり、プリンターの出番は終わったかのように思えたが、実は毎週のように稼働している。現在は、夫婦で仕事の資料を印刷するほか、すっかりプリンターの扱いに慣れた子どもが、趣味の算数の問題をプリントしては取り組むようになった。

 また、小学校卒業も近いということで、これまでに学校から持ち帰ってきた絵やテストなどの一部をコピーやスキャンして保存を始めた。大切な思い出の品とはいえ、すべてをとっておくことはできないので、子どもと一緒に残しておきたいものをチョイスしながら、捨てるものはデジタルデータとして保存しておくことにした。

小学校の思い出の品をスキャンしてデータで保存しておくことにした
小学校の思い出の品をスキャンしてデータで保存しておくことにした

 新モデルの「PX-M6711FT」は耐久枚数が20万ページ(※4)で、中学受験でフル活用したとしても、その後も長く仕事や家庭用として活用することができそうだ。中学入学後も、学校の勉強用に活躍することは間違いない。

 「大は小を兼ねる」というのは、まさにプリンターにあてはまる言葉だと、中学受験で痛感した。中学受験にこれから取り組むご家庭では、6年生を迎える前に、ぜひ「このコピーができない!」といったストレスなく使えるA3プリンターをお勧めしたい

 今回ご紹介した「PX-M6711FT」は、オープンプライス・エプソンダイレクトショップの直販価格で120,978円(税込)(※5)と、決して安い価格ではない。しかし、印刷代が安価なので、使えば使うほど元がとれる計算になる。

 たとえば、コンビニエンスストアで過去問をコピーしたときのコストを考えてみた。1年分の問題と解答用紙、解答・解説で50ページある学校の場合、5年間で250ページになる。これを10校分印刷すると、合計で2,500枚。コンビニエンスストアのモノクロコピーが1枚10円とすると、実にコピー代だけで25,000円もかかることになる。「PX-M6711FT」はモノクロ1枚約0.9円(税込)なので、2,000枚でも2,000円に収まる(※6)。こうした利便性の高さや、中学受験後も長く使えることを考えると、はやい時期から導入しておくことで、よりその恩恵を受けることができそうだ。

 費用をもう少し抑えたいというご家庭には、ビジネスインクジェットの最新モデル「PX-M6011F」がお勧めだ。価格はオープンプライス・エプソンダイレクトショップの直販価格で44,550円(税込)(※5)。「PX-M6711FT」との最大の差は、本体価格が抑えられる分、エコタンク搭載モデルよりはランニングコストがかかる点だ。サイズは奥行きが5センチほど小さくなるため、導入のコストとサイズで選ぶのであれば、こちらを検討してみてもよいだろう。

 大切なのは、中学受験に奮闘している子どもにベストな環境をつくることだ。そのためには親のサポートが必要だが、同時に親のストレスや負担もできるだけ軽くしておきたい。A3プリンターは、そういった中学受験の家庭を助けてくれる最大の道具となってくれる。ぜひ上手に活用して、快適に受験生活を送ってほしい。

PX-M6712FT/PX-M6711FTの詳細はこちら

※1 マーカーによって、または用紙との組合せによってはにじむ場合もある。マーカーを使用する場合は、印刷後5分程度経ってから使用することを推奨する。
※2 印刷可能枚数(イールド枚数)の算出条件はエプソンのホームページを参照。
※3 印刷スピードの測定条件はエプソンのホームページを参照。
※4 耐久枚数に記載したページ数もしくは5年のいずれか早く達した場合に寿命となる。
※5 エプソンダイレクトショップ(エプソン直販サイト)の販売価格(税込)は2021年3月9日現在のものであり、各販売店での販売価格を拘束するものではない。各販売店における販売価格は、各販売店に問合せのこと。
※6 印刷コストの算出条件はエプソンのホームページを参照。

《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

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