4割の親が子どもとのコミュニケーション減を実感、境目は小学4年生
全国の小学生の子どもを持つ男女 500 名を対象にスタジオアリスが実施した「小学生の親子関係に関する調査」で、4割の親が子どもとのコミュニケーションが減っていると感じており、約半数がコロナ以降「親子げんかが増えている」と感じていることが明らかになった。
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「子どもとのコミュニケーションが減っていると感じるか」との質問に対しては、約4割が「感じる(13.4%)」「どちらかといえば感じる(30.4%)」と回答。コミュニケーションが減ってきたと感じる学年は「4年生(21.9%)」がもっとも多く、「6年生(19.2%)」「5年生(18.7%)」と続いていることから、心身ともに子どもから卒業し思春期に突入する4年生から高学年が境目であると考えられる。
一方で、「子どもともっとも多くコミュニケーションをとっていたのは何年生の頃ですか」との問いに対しては、半数以上が「1年生(55.2%)」と回答。親離れのできない年ごろの1年生がもっともコミュニケーションを取りやすいと感じていることが分かる。
コミュニケーションが減っていると思う理由(複数回答)については、「自立し始めて親といる時間が少なくなってきた(60.3%)」「反抗期に入り喧嘩が増えた(31.5%)」「親子で出かける機会が減った(29.7%)」などがあがった。子どもが成長するにつれて、コミュニケーションをとることが難しくなるようだ。
「コミュニケーションをとるためにやっていること」では、「朝食または夕食を毎日一緒に食べる(62.4%)」「その日の出来事について毎日話を聞く(61.8%)」の順に回答が多く、特別なことをするのではなく、毎日少しずつでも会話の機会を作ることを意識している親が多いことがうかがえる。
また、「コロナの流行以降に親子げんかをする機会が増えたか」という質問に対しては、約半数が「増えた(6.2%)」「どちらかといえば増えた(42.8%)」と回答。さらに、「リモートワーク中に子どもにイライラした経験がある(20.9%)」「どちらかといえばある(33.3%)」を合わせると54.2%にのぼった。仕事に集中したいにも拘らず子どもにも構わなくてはならないという状況にストレスを感じる人が多いようだ。親子げんかの頻度で最も多かったのは「月1回以下(42.4%)」「週1回(12.6%)」、さらには「毎日(10.6%)」という回答も見られた。
◆「小学生の親子関係に関する調査」調査概要
調査方法:Webアンケート調査
調査対象者:小学生の子どもを持つ男女500名
調査実施日:2021年6月11日~14日
調査主体:株式会社スタジオアリス
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