就職みらい研究所、説明会後にエントリーしない理由とは?

 リクルートの研究機関「就職みらい研究所」は、学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施した。学生が説明会参加後にエントリーしない理由は、実施形式よりも仕事内容や興味、雰囲気が伝わるかがカギであることがわかった。

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実施形式別の説明会参加企業数の平均/説明会参加後のエントリー率
実施形式別の説明会参加企業数の平均/説明会参加後のエントリー率 全 3 枚 拡大写真
 リクルートの研究機関「就職みらい研究所」は、学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施した。学生が説明会参加後にエントリーしない理由は、実施形式よりも仕事内容や興味、雰囲気が伝わるかがカギであることがわかった。

 「就職みらい研究所」は、より良い就職・採用のあり方を追求するための研究機関。「就職プロセス調査」は、2022年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2022」で調査モニターを募集し、モニターに登録した学生8,736人を対象として2021年6月12日から17日に実施された。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、就職・採用活動でWebの活用が進み1年が経った。「就職プロセス調査」によると、学生の説明会参加企業数は平均19.7社と、2021年卒生と比べ5.1社増加している。特にWeb説明会の参加企業数は7.7社増加し17.3社となり、対面では2.3社減少し4.5社と、Webの参加企業数が多くなっていることがわかる。

 応募の決め手となった情報源は、「個別企業の説明会・セミナー」が55.8%ともっとも高く、Web説明会が情報収集、応募行動を決める重要な機会だということがわかるという。また、説明会参加後に採用選考にエントリーしたかをWeb・対面別に調査すると、全体のエントリー割合は69.0%と2021年卒生と比べ5.6ポイント減少したものの、Web説明会参加後のエントリー率は69.9%、対面では62.2%と、Web説明会のほうが選考に進む割合が高いという結果となった。

 エントリーしなかった理由としては、「社風が違うと思った。人事の人で判断するのは良くないと思うが、会社全体の印象を受け持つのに違和感を感じた」「社員同士の雰囲気等、上司が偉そうにしていた」等があり、仕事内容や興味、雰囲気に関するコメントが多かったという。

《海野由宇》

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