約3割の小中学校で始業が変更…コロナ禍での学校開始調査

 コロナ禍の新学期に約3割の小中学校で始業が変更したことが、ニフティが2021年9月17日に発表した「コロナ禍での学校開始」に関するアンケート調査結果より明らかになった。3割でオンライン授業実施している。

教育・受験 小学生
キッズ@nifty「コロナ禍での学校開始」に関するアンケート
キッズ@nifty「コロナ禍での学校開始」に関するアンケート 全 6 枚 拡大写真
 コロナ禍の新学期に約3割の小中学校で始業が変更したことが、ニフティが2021年9月17日に発表した「コロナ禍での学校開始」に関するアンケート調査結果より明らかになった。3割でオンライン授業実施している。

 ニフティは、子供向けサイト「キッズ@nifty」にて、「コロナ禍での学校開始」に関するアンケート調査を実施し、2021年9月17日に調査レポートを公開した。調査では、小中学生を中心とした子供たち2,570人を対象に、新型コロナウイルスの影響によって2学期の開始が変更になったか、どのような変更があったか、2学期以降について不安があるか等についてアンケートを実施した。アンケート実施期間は2021年9月1日~12日、有効回答数2,570件。

 調査結果によると、「2学期の始業が変更になった?」の質問では、小中学生の27%が「2学期の始業が遅れた」と回答。変更になった割合は小学校と中学校で同一だった。地域別で見ると、関東、関西、九州地方で高い割合となっている。

 変更になった人へ、「どう変更になった?」の質問では、2学期の始業が変更になった小中学生のうち約7割が、2~10日遅れで2学期が開始している状況であることがわかった。中には「1か月遅れ」という回答や、開始時期が決まっていないという回答も8%ほどあった。

 「2学期以降についてどんな不安がある?」の質問では、トップは「感染すること」65%、2位が「学校行事開催」48%。中学生では約半数が「勉強への不安」も感じていることがわかった。

 「夏休み以降の学校の対応を教えて!」の質問では、約3割の小中学校で2学期以降「短縮授業」や「オンライン授業」が行われていることがわかった。

 2020年の春、多くの小中学校が休校となった時期に「キッズ@nifty」で行った調査では、オンライン授業を実施している学校の割合は15%ほどだったが、今回の調査では大きく割合が増加していた。背景として、文部科学省が取り組むGIGAスクール構想による1人1台の端末配布の影響があることも推測される。

 「その他」の回答では、「特に変わらない」という意見が25%ほどでもっとも多く、「部活なし」「合唱、歌は禁止」といった回答もあった。

《大田芳恵》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集