中央大学、2023年4月に茗荷谷キャンパス開設…法学部1-4年生移転

 中央大学は、2023年4月に東京都文京区に茗荷谷キャンパスを開設し、法学部(全学年)と大学院法学研究科を現在の多摩キャンパス(東京都八王子市)から茗荷谷キャンパスへ移転すると発表した。ロースクールとの一体運用を可能とし、法学部の都市展開を進める。

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茗荷谷キャンパス 外観イメージ(※掲載CGは計画段階のものであり、施工上等の理由により変更になる場合がある)
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 中央大学は、2023年4月に東京都文京区に茗荷谷キャンパスを開設し、法学部(全学年)と大学院法学研究科を現在の多摩キャンパス(東京都八王子市)から茗荷谷キャンパスへ移転すると発表した。ロースクールとの一体運用を可能とし、法学部の都市展開を進める。

 1885年に英吉利法律学校として創設された中央大学は、特に法学部をその精神を受け継ぐものとして重視し、法学教育と研究に力を注いできた。創立130周年にあたる2015年にその後の10年間を見据えた中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を策定し、その中で計画した法学部都心展開に基づき新キャンパスと新たな学びのフィールド構築を進めている。

 中央大学法学部は2020年度より法律学科法曹コースに「一貫教育プログラム」を設置し、法曹志望者や法律の学修に関心が高い学生に対して法学部3年間+ロースクール(中央大学法科大学院)2年間、計5年間の体系的・一貫的な教育を行っている。2023年には、ロースクールも現在の市ヶ谷キャンパスから駿河台キャンパスに移転。茗荷谷キャンパスとは地下鉄で3駅の距離となり、これまで以上にロースクールとの一体的な運用を可能とし、法曹教育のさらなる充実を図る。

 新キャンパスとなる茗荷谷キャンパスは、東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」から徒歩1分に位置する。茗荷谷駅から1駅のところにある後楽園キャンパスに日本比較法研究所も移転し、学びのフィールドのさらなる充実を図る。

 茗荷谷キャンパスの外観は、中央大学の前身である英吉利法律学校の赤レンガ造り校舎をモチーフとし、低層階には旧駿河台校舎と同じ尖塔型アーチを取り入れている。教室は遠隔授業やハイブリッド型授業に対応する仕様となる他、図書館や食堂には創立者が学んだイギリスのミドルテンプルをモチーフとしたインテリアを採用予定。大学施設だけでなく、文京区の地域活動センターや保育所等の併設を予定しており、地域との共生、地域への貢献を目指す。

 なお、11月中には、法学部都心展開を軸とした中央大学の展望に関して、理事長、学長らトップ層によるオンライン座談会の開催を予定している。

◆中央大学法学部の都心展開 概要
開設時期:2023年4月
名称:茗荷谷キャンパス
所在地:東京都文京区大塚1-58-33(東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」徒歩1分)
対象:法学部全学年
※2023年度以降入学生は1~4年次茗荷谷キャンパスで学び、2022年度入学生は1年次のみ多摩キャンパス、2~4年次は茗荷谷キャンパスで学ぶ

《畑山望》

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