環境問題に対する親子の意識調査…子供世代の高い意識が親の背中押す

 グリーン電力小売りサービス「しろくま電力(ぱわー)」を提供するafterFITは、全国の中高生とその親を対象に「環境問題に対する親子の意識調査」を実施した。その結果、親世代より子供世代のほうが環境問題を身近に感じ、より強い危機感を持っていることがわかった。

生活・健康 中学生
環境問題に対する親子の意識調査
環境問題に対する親子の意識調査 全 3 枚 拡大写真
 グリーン電力小売りサービス「しろくま電力(ぱわー)」を提供するafterFITは、全国の中高生とその親を対象に「環境問題に対する親子の意識調査」を実施した。その結果、親世代より子供世代のほうが環境問題を身近に感じ、より強い危機感を持っていることがわかった。

 グリーン電力小売りサービス「しろくま電力(ぱわー)」を提供するafterFITは、全国の中高生とその親を対象に「環境問題に対する親子の意識調査」を実施した。その結果、親世代より子供世代のほうが環境問題を身近に感じ、より強い危機感を持っていることがわかった。

 調査は、2021年10月1日~10月5日の間にインターネット上で行われた。対象は全国の中高生(中学1年生~高校3年生)と、その親(30歳~59歳)。回答者数は中高生316名、中高生の親221名。

 「環境問題は重要だと思うか」という問いに対して、「かなり重要だと思う」と「重要だと思う」の回答をあわせると、子供世代では91.1%、親世代では88.2%にのぼり、双方とも環境問題を重要視していることがわかった。ただ、「かなり重要だと思う」と回答したが59.5%と6割近かったことに比べ、親たちは42.5%とやや低く、子供世代のほうが、より強く環境問題を意識しているようすが表れていた。

 環境問題を重要視する理由として、「環境が悪化すれば、いずれ自分たちにその返しがやってくるから」(14歳 中学生)や、「今後自分が歳を取るにつれて、きっと環境は大きく変わってしまうと思うから」(17歳 高校生)という意見があがっており、多くの子供たちが、環境問題に対して当事者意識を持って真剣に考えていることがうかがえた。

 また、「環境問題を学ぶ場があれば参加したいか」に対しては、62.4%の子供たちが「参加したい」と回答しており、「環境問題に対して行動していきたいか」という質問に対しては、88.6%の子供たちが、すでに行動している、または行動したいと回答した。

 「現在の環境問題への対策についてどの程度満足しているか」の質問に対し、「とても満足している」と「満足している」と回答した子供たちは全体の16.4%と低い値だった。将来を心配するだけでなく、現状に課題を見出し自ら行動を起こす、積極的な子供世代の姿が浮き彫りとなった。

 一方、親世代では、環境問題は重要だと認識しつつも、全体の85.5%の親が「実際に行動できていない」と回答している。また、「SDGs」や「脱炭素」という言葉を「知らない」と答えた割合は、子供世代が13.7%だったことに対し、親世代では20.9%であり、約1.5倍となった。

 自分の子供に「環境への関心や意識を持ってほしい」と回答した親は73.8%と高い値だったことから、子供たちには高い意識を期待しながら、イマイチおよび腰の親世代の姿が垣間見える。

 「お子さまのほうが環境意識が高いことに、焦りを感じたり、自身も改めないといけないと感じたりすることはあるか」の問いに対して、48.9%の親が、とても思う~やや思うと回答している。親たちは、環境問題に関して、子供たちのほうが意識が高いと自覚しており、そんな子供たちの姿が、親世代の背中を押してくれているようだ。

 環境問題に対して積極的で意欲的な子供たちの姿は頼もしい限りだが、子供たちの力や想いだけでは未来のためにできるアクションは限られてしまう。今回の調査結果は、子や孫と共に生きる「より良い未来」のために、今、私たち大人ができることは何なのか、あらためて考えるきっかけとなりそうだ。

《編集部》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集