8割以上が将来役に立つと回答…プログラミング学習調査

 キッズ向けプログラミングを運営するToLicoは、小学生の子供をもつ親を対象に「子供のプログラミング学習」に関する調査を実施した。プログラミングが子供の将来に役立つと考える割合が8割にのぼった一方で、65%は小学校での学習内容を把握していないようすもうかがえた。

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「自身がプログラミング教育を受けることができなかったことに対して、悔しい(受けたかった)と思ったことはありますか?」
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 キッズ向けプログラミングを運営するToLicoは、小学生の子供をもつ親を対象に「子供のプログラミング学習」に関する調査を実施した。プログラミングが子供の将来に役立つと考える割合が8割にのぼった一方で、65%は小学校での学習内容を把握していないようすもうかがえた。

 調査は、2021年11月26日~2021年11月27日の期間にインターネットで実施された。調査対象は小学生の子供をもつ親1,004人。

 「自身がプログラミング教育を受けることができなかったことを悔しい(受けたかった)と思った」経験を問う質問に対しては、32.4%が「ある」と回答。「プログラミングが将来役に立つと思うか」という質問には83.9%が「思う」と回答した。また、「子供のうちからプログラミングに触れることは必要だと思うか」という質問には、「とてもそう思う」(40.5%)と「少しそう思う」(53.2%)で9割以上なる結果となった。プログラミングが必要だと思う理由については、「できることが増えるのは将来の可能性が広がりそうだから」「子供の頃の方が柔軟に知識を吸収出来そう」等の回答が並んだ。

 子供の頃からのプログラミング学習に前向きな意見が多い一方、小学校でのプログラミングの学習内容について認知度を問う質問には、「あまり知らない」(42.4%)、「まったく知らない」(22.6%)と65%が小学校での学習内容を把握していなかった。小学校でのプログラミング学習に対する不安については3割以上が不安を感じており、具体的には、「学校の授業だけで良いのか」(53.4%)、「自分の子供がついていけるのか」(45.7%)、「学校の先生のプログラミングの教育レベルは十分なのか」(39.1%)という回答が多かった。

 2025年から大学入学共通テストに情報教科が追加されることについては、83.1%が「知らない」と回答。科目追加についての具体的な不安に関しては、「教諭の育成がそんなに短期間にできるのか」「どのように親がサポートしてあげられるか不安」という声が寄せられた。「小学校の授業以外でのプログラミング学習の場の利用をしたいと思うか」については、「とてもそう思う」(17.3%)、「少しそう思う」(53.5%)と7割以上が肯定的に回答した。

《増田有紀》

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