全国交通事故多発交差点マップ、最新版公表…日本損保協会

 日本損害保険協会は2022年1月12日、最新の「全国交通事故多発交差点マップ」を公表したことを発表した。都道府県ごとに人身事故が多発した交差点の事故の特徴や状況、要因・予防方策等を紹介している。

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 日本損害保険協会は2022年1月12日、最新の「全国交通事故多発交差点マップ」を公表したことを発表した。都道府県ごとに人身事故が多発した交差点の事故の特徴や状況、要因・予防方策等を紹介している。

 日本損害保険協会によると、2020年中の人身事故の56.1%は交差点とその付近で発生しているという。「全国交通事故多発交差点マップ」は、日本損害保険協会と全国の地方新聞社が連携し、2020年中に人身事故が多発した交差点について、47都道府県のデータを調査・集約したもの。2008年度より毎年公表しており、過去データも閲覧できる。

 「全国交通事故多発交差点マップ」では、都道府県ごとに人身事故が多発した交差点の事故の特徴や状況、要因・予防方策等を紹介。その交差点を日常的に利用する人だけでなく、普段利用していない人にも役立つ情報を掲載している。事故多発交差点の情報は、一部の地図メーカーのカーナビデータにも採用され、ドライバーへの直接的な注意喚起にも活用されている。交差点は、形状や交通量等の特徴が交差点ごとに異なるため、自動車や二輪車のドライバーだけでなく、横断する歩行者や自転車利用者にも活用してほしいという。

 2020年の人身事故件数全国ワースト1の交差点は、大阪府「法円坂交差点」と福岡県「針摺交差点」が同率1位。「全国交通事故多発交差点マップ」では、47都道府県の事故件数ワースト5について、その交差点の特徴や通行状況、件数が多い事故類型のおもな要因と予防方策等をまとめている。

 ワースト1の大阪府「法円坂交差点」では、前方の安全不確認や、前車に対する動静不注視による追突事故が多く、予防策として前方の安全確認の徹底と安全な車間距離を保持すること等。また福岡県「針摺交差点」は、対向車両に対する安全確認が不十分で、右折時の直進事故が多いため、予防策として右折時に対向車両があれば無理せず通過または停止するまで右折しないこと等を掲載している。

 「全国交通事故多発交差点マップ」は、日本損害保険協会のWebサイトで公開。日本損害保険協会は、交通事故の低減について考える際のヒントや事故防止に向けた交差点改良を検討する際の参考資料として、過去データとあわせて活用してほしいとしている。

《川端珠紀》

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