受験生にとっては、慣れない路線に乗り受験会場に向かう移動時間さえも緊張を感じる時間だろう。すべての機能が無料で使える乗換案内サービス「Yahoo!乗換案内」の担当者に、受験生の移動の不安を少しでも軽減するために活用できるサービスの特徴と使いこなすコツを聞いた。
受験生にとって試験当日の緊張は、試験用紙に向き合い、問題を解く時間だけではない。「乗換えを間違わないように」「遅延していたらどうしよう」など思いながら、慣れない路線に乗って受験会場に向かう移動時間さえも同様だろう。そんな受験生の移動の不安を少しでも軽減するために活用できるサービスがある。
Yahoo! JAPANが提供する乗換検索アプリ「Yahoo!乗換案内」だ。Web版「Yahoo!路線情報」とともに同サービスの責任者を務める山本拓巳氏、企画を担当する高田里花子氏の話をもとに、受験生の移動サポートに最適な本サービスを使いこなポイントについて紹介する。
コロナ禍も多くの受験生が利用する乗換案内アプリ
2021年末に発表された「目的地ランキング2021」では、外出自粛の影響で観光地の検索数が下がるも、大学名での検索数は変わらず、上位50位に12大学がランクインするという結果に。コロナ禍でも「Yahoo!乗換案内」はたくさんの受験生に利用されていたことが伺える。
「コロナの影響下、ここ1~2年は人の移動にかなり変化があったように思います。私たちのサービスにおいては、例年2~3月の受験シーズン、4月の新生活が始まるタイミングでユーザー数が増える傾向にあります。コロナ禍での受験となった今年も、2月に入ってからはやはり大学や学校名での検索数が伸びています。社会人はもちろん、学生やその保護者の方まで幅広い層に路線サービスを利用していただいています」(山本氏)。
4,500万DL突破、日本最大級の「Yahoo!乗換案内」受験生に寄り添った「Yahoo!乗換案内」の便利機能
受験生にとって、これまで積み重ねてきた努力の成果を発揮する試験当日。ただでさえ気持ちに余裕がなくなるうえ、初めて行く場所や、学校見学などで一度しか行ったことのない場所に、遅刻せずに無事にたどり着けるかといった不安や心配は大きいだろう。大学受験生は自分の力で、中学・高校受験生は保護者の方と一緒に試験会場に向かう中で、ぜひ役立てていただきたいのが「Yahoo!乗換案内」のさまざまな機能だ。以下、受験生にフル活用してほしい便利なサービスの機能をピックアップする。
・自分が歩くスピードを選べる「歩く速度」設定
・初めての駅でも安心「出発・到着ホーム」の確認ができる
・目的地に「一番近い出口」を確認できる
・どれくらい混んでいるか表示する「混雑トレンド機能」
・電車だけではない効率的な「バスルート」の提案
・前後のダイヤが確認できる「ダイヤ調節機能」
・万が一の運休にも対応できる「迂回路検索」
・調べたルートを保存できる「ルートメモ」「スクショ」
・登録路線の最新情報をプッシュ通知「遅延・運休通知」
最終目的地までフルサポートする「ドアtoドア検索」が新常識
ピックアップした機能を具体的な場面や操作方法を交え、いくつか紹介しよう。
初めての受験会場なら「ゆっくり」設定が安心
まず、行き先と同時に設定しておきたいのが「歩く速度」の設定だ。歩く速さの設定は、急いで・少し急いで・少しゆっくり・ゆっくりの4段階。受験会場などの慣れないところ、初めて行くような場所や普段あまり使わない路線で乗換えする場面でも、歩く速度を「ゆっくり」「少しゆっくり」に設定するのがお勧めだ。
検索結果は「早」「安」「楽」の3つのタブで表示される。とにかく目的地に早く着きたい場合は「早」、乗換えの回数を減らしてできる限り少ない乗換えで行きたい場合は「楽」を選ぶなど、その時々の状況によって使い分けができる。
慣れない駅でも乗換えしやすい「出発・到着ホーム」表示
山本氏は、よく利用するという郊外駅から都内の私立大学への行き方を例に、画面を共有しながら機能を紹介してくれた。目的地を設定してルート検索をすると、乗換え情報が表示されるとともに、乗車駅の何番線ホームから乗って、到着駅の何番線ホームに着くのかなどの詳細が表示される。さらに、前方と後方、どちらに乗ればより改札に近いかといった乗車位置、降車するときにどちら側のドアが開くのかなども表示され、スムーズな乗換えを提案してくれる。

「とくに受験のために地方から上京してきた方にとっては、都会の満員電車やホームの混雑はかなり不安だと思います。そんなとき、進行方向に対してどちらのドアが開くといったことまで知っておけば心づもりができますし、混雑した電車の中でもなるべく降車側に移動して準備をしておくことで降り損ねることもなくなります。また、中には前泊・後泊が必要で宿泊用の大きな荷物を持って移動する方もいると思います。降りたホームのどこにエレベータやエスカレータがあるのか、バリアフリー情報なども事前に調べておくと安心です」(山本氏)。
「1番近い出口」で目的地までの最短ルートをナビ
目的地の最寄り駅で電車を降りた後は、いくつもある出口の中から目的地に1番近い出口の情報も表示される。同時に、駅構内を何分歩いて、最寄りの出口からさらにどれだけ歩くといった最終目的地までのルートと所要時間も確認できる。同社が提供する地図アプリ「Yahoo! MAP」と連携しているので、目的地までの進行方向や曲がり角といった詳細なナビゲーションが表示されるのも心強い。

表示されたルート図に沿って歩けば、迷わずに受験会場に向かうことができる。施設名をタップすることで、住所や電話番号といった施設自体の情報はもちろん、周辺エリアの情報も見ることができるので、近くにあるコンビニなどを探すときにも便利だ。
「まだ駅名で検索するユーザーの方が多いですが、実は駅名ではなく目的地名で検索することがポイントです。目的地に1番近い出口を利用したり、他線へ乗換えたりするのに何両目に乗ると便利なのかという情報は、場所まで指定して検索しないとわかりません。『ドアtoドア検索』で目的地名まで入力するのが、1番お勧めの使い方です」(山本氏)。
コロナ禍の移動も安心、混み具合を表示する「混雑予報」
なるべく人混みや密集を避けたい昨今、自分が乗車する路線、時間帯の混雑状況を把握できるという機能もありがたい。「Yahoo!乗換案内」アプリや「Yahoo!路線情報」の検索データから、路線・方面・曜日・時間帯別に「混雑」の平均値を算出し、どのくらい混んでいるかといった混雑状況が「乗客が少ない時間帯」「乗客が多い時間帯」といった4段階で表示されている。さらに、座れるほどの空き具合なのか、肩が触れる程度の混み具合か、身動きできないほどの混雑状態なのかなど、実際に乗車しているユーザーによる投稿からリアルな状況を知ることもできる。

現在の最適経路を提案…リアルな運行情報をキャッチ
電車だけではない、効率的なバスルートも提案
自宅から目的地までの経路を検索すると、場所によってはより効率的な移動手段としてバスのルートも提案される。最寄りのバス停や路線表示はもちろん、前から乗って後ろのドアから降りるといった乗車位置、乗車賃は前払いか後払いか、ICカードが使えるのかといった詳細な情報も知ることができる。
「ただでさえ緊張する試験当日に、土地勘のないところでイレギュラーな移動をする不安は大きいはずです。受験に集中してもらうためにも、なるべく移動に関する不安やストレスがなくなるように情報を発信しています。些細なことですが『持ち合わせの小銭がない。ICカードが利用できたら良いのに』『前払い時に両替に時間がかかってしまい申し訳ない思いをした』というバスならではの問題も、このように事前に情報を確認できると対応できますし、ストレスなく利用できるようになります」(山本氏)。
渋滞などの交通状況によって遅延等発生するケースがあるバス移動だが、各バス会社の公式情報と連携し、最新の運行情報を表示している。なかには1~2分ごとという高頻度で更新しているバス会社もあるという。
「バス停で待っていると、バスがすでに行ってしまったのか、遅れているのかわからず不安になることがありますよね。バスの現在地や運行情報、予定到着時間を確認できるのも安心感につながると思います」(山本氏)。

前後のダイヤが確認できる「ダイヤ調節機能」
前後のダイヤを表示する「ダイヤ調節機能」も、使いこなすとぐっと乗換えがスムーズになる機能の1つだ。
「乗る予定だったバスや電車に遅れてしまいそうなときでも、ルート表示画面から当初の乗車時刻をタップすることで、その前後の時刻表をすぐに調べることができます。駅に早く到着して予定より早い時間に乗れる場合、逆に遅れてしまった場合でも、それ以降に続くルートは更新された時刻に則った乗換ルートを自動的に再検索してくれるので、いちいち時間を設定し直す必要もありません。この自動調節機能は『ちょっとトイレに寄ってから』『ちょっと売店に寄ってから』などの小さな用事も気軽に済ませることができると、ユーザーの方からも好評を得ています」(高田氏)。

万が一の運休にも対応できる「迂回路検索」
悪天候や突然の人身事故などで電車の遅れや運休が出た場合も、リアルタイムに遅延情報が表示される。目立つように右上に赤字で示された「詳細と迂回路」をタップすることで即座に最適な経路を提案してくれるのはかなり心強い。
「試験当日にイレギュラーなことが起こると焦ってしまいますよね。『迂回路検索』を使えば、ベストな代替手段を確認することができます。運休が発生してしまっても、どうか焦らずに落ち着いて利用していただきたい機能ですね」(高田氏)。

事前に会場までの経路をチェック…試験前日の準備に役立つ機能
調べた経路を保存できる「ルートメモ」「スクショ」
試験当日の不安を少しでも軽減するため、事前のシミュレーションは大切だ。会場までの経路を当日の朝慌てて検索するのではなく、事前に検索しておくこともその1つだろう。「Yahoo!乗換案内」アプリ内のマイページにはあらかじめ調べておいたルートをメモしておく「ルートメモ」の機能があるため、メモから該当のルートをすぐに確認することができる。

また、ルート表示をスクリーンショットで保存することも可能だ。通常のスマホ端末のスクショ機能では、画面の一部分しかキャプチャが撮れないが「スクショ」の機能ならその経路全体を画像として保存することができる。待ち合わせをしている友人に画像を共有するといった使い方もできるので、受験当日だけでなく日常のお出かけにも活用できそうだ。
登録路線の最新情報をプッシュ通知「遅延・運休通知」
遅延や運休の発生状況をいち早く把握するための機能も充実している。
「先ほどのルートメモに加えて、自分が利用する路線を登録しておくことをお勧めします。乗る路線を登録しておけば、遅延が発生したり、運転見合わせが発生したときにプッシュ通知でいち早く情報をキャッチすることができます。前もって複数の路線を登録しておくことが当日の安心につながると思います」(山本氏)。
受験生の強い味方、日本最大級の「Yahoo!乗換案内」移動に必要な情報が揃う「Yahoo!乗換案内」をお守りに
路線サービスの責任者として「Yahoo!乗換案内」に携わる山本氏は、ご自身もかつて大学受験で地方から上京し、都内の路線の複雑さや人の多さに不安を感じたという。
「担任の先生から、本番の前に一度実際に会場へ行ってみるようにとアドバイスを受けたのを今でも覚えています。知らない場所を1人で移動しなければならないというのは、本当にプレッシャーを感じました。当時はICカードもスマホアプリもなく、わからないことばかりで不安を感じた経験が企画に生かされています」(山本氏)。
「受験当日の過度な緊張状態から、少しでも落ち着いてほしい、不安を取り除いてあげたいというのが私たちの思いです。自宅を出てから受験会場まで無事にたどり着くために必要な情報はすべて、この『Yahoo!乗換案内』アプリに含まれています。当日はぜひお守りがわりにしてください。普段から使って操作に慣れていただくことで、当日より安心できると思います」(高田氏)。
私たち使い手の「こんな機能があったら良いな」を叶え、かゆいところに手が届く便利機能が続々とアップデートされていく「Yahoo!乗換案内」。受験生はもちろん、春から新しい環境で過ごす新社会人、そして公共交通機関を利用するすべての方にお勧めだ。ぜひ一度使ってみて、その便利さを実感してほしい。