【大学受験2022】主要私大志願状況(2/25現在)法政・明治10万人超

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は、入試・教育トピックスに「2022年度主要私立大志願状況」を掲載した。全国107校の一般選抜の志願者数は、前年度比103%。中央大学の共通テスト方式で減少が目立つ一方、法政大学や明治大学は10万人を超えている。

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私立大 学部系統別志願状況 (c) Kawaijuku Educational Institution.
私立大 学部系統別志願状況 (c) Kawaijuku Educational Institution. 全 2 枚 拡大写真
 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2022年2月28日、入試・教育トピックスに「2022年度主要私立大志願状況(2月25日現在集計)」を掲載した。全国107校の一般選抜の志願者数は、前年度比103%。中央大学の共通テスト方式で減少が目立つ一方、法政大学や明治大学は10万人を超えている。

 「2022年度主要私立大志願状況」は、主要私立大学の1期(2月)入試の志願集計(2月25日現在)から、2022年度入試を分析したもの。

 2月25日時点で志願者数が判明した全国107大学の状況をみると、一般選抜の志願者数は前年度比103%。方式別では、一般方式が前年度比104%に対し、共通テスト利用方式は前年度比101%。河合塾では「共通テストの大幅な平均点ダウンも一因にあげられるが、中央大の共通テスト方式で志願者が1万人以上減少したことが大きく影響している」と分析している。

 中央大学は、一部方式の受験料の値上げや併願割引の縮小により志願者数が減り、特に共通テスト方式で前年度比58%、志願者数が1万人以上減少。中央大学を除くと、共通テスト方式の志願者数は前年度比103%となっている。

 大学グループ別の志願者数は、「首都圏女子13大学(大妻女子・学習院女子・共立女子・白百合女子・実践女子・昭和女子・聖心女子・清泉女子・津田塾・東京家政・東京女子・日本女子・フェリス女学院)」を除き軒並み増加。「早慶上理(早稲田・慶應義塾・上智・東京理科)」「MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)」では、個別でも志願者が増えた大学が目立ち、法政大学や明治大学では志願者が10万人を超えた。

 「関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)」では関西大学が前年度並みとなった以外は、各大学で志願者が増加。「日東駒専(日本・東洋・駒澤・専修)」では東洋大学、「産近甲龍(京都産業・近畿・甲南・龍谷)」では近畿大学で志願者が増加したものの、他の大学では志願者が減少した。

 学部系統別の志願動向について、私立大学全体の志願者数前年度比103%を基準にみると、「人文学系」「社会科学系」は前年度並み。「法」分野は前年度比107%と増加した。「理・生命科学」「工・理工」は増加率が高く、志願者を集めた。医療系では、「医」が減少した一方、「歯」「薬」は高い人気を示した。文理ともに就職や職業を意識した系統選びがみられた。

 主要大学別の志願者数は、青山学院大学が前年度入試で大掛かりな入試変更による志願者減の反動もあってか志願者数が前年度比119%と2割近く増加。慶應義塾大学は前年度比103%と、5年ぶりに増加。早稲田大学は前年度比102%と微増したものの、志願者数は前年度に続き10万人を下回った。上智大学は前年度比86%と「早慶上理」グループ内で唯一減少。法政大学は前年度比119%と、「MARCH」グループでもっとも志願者数が増加した。

 「2022年度主要私立大志願状況」では、大学別志願状況一覧、大学ごとの志願動向分析等も紹介している。

《奥山直美》

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