【大学受験2023】一橋大が情報科学系学部を新設、入試変更点速報…旺文社

　旺文社教育情報センターは、入試動向分析「2023年国公立大入試変更点速報」（2022年5月）を公表した。一橋大、名古屋市立大の情報科学系学部の新設や、岡山大の全学部の後期募集停止等、2023年国公立大入試の志願動向に影響しそうな変更点を速報している。

教育・受験高校生

2022.4.15 Fri 17:15

　旺文社教育情報センターは、入試動向分析「2023年国公立大入試変更点速報」（2022年5月）を公表した。一橋大、名古屋市立大の情報科学系学部の新設や、岡山大の全学部の後期募集停止等、2023年国公立大入試の志願動向に影響しそうな変更点を速報している。

　「2023年国公立大入試変更点速報」は、「螢雪時代・2022年5月号」の特集より、加筆・変更を施して旺文社教育情報センターWebサイトに転載したもの。各大学・学部や学部系統等の動向を分析している。

　2023年入試では、新増設・改組、募集人員の増減、科目の変更、学校推薦型・総合型選抜の導入等は、2022年と同程度の見込み。国立大の学校推薦型・総合型選抜の変更については、名古屋大―工で、2学科（電気電子情報工、エネルギー理工）の大学入学共通テスト（共通テスト）を課す推薦型に「女子枠」を新設。岡山大では、文で共通テスト免除推薦を廃止し、共通テストを課す総合型を新規実施。横浜国立大―経営では、共通テストを課す総合型を廃止し、共通テスト免除推薦型の募集枠を拡大する。

　要注目は、ここ数年で新設が相次ぐ情報科学系の学部増設。一橋大が「ソーシャル・データサイエンス学部」、名古屋市立大が「データサイエンス学部」を新設する。一橋大では初の文理融合学部であり、文理双方の難関校志望者から注目されそう。一方で、既存4学部は定員減となることもあり、首都圏の志願動向にやや影響しそうだ。

　一般選抜の日程変更では、岡山大が全学で後期募集を停止する。2022年まで後期を行った文・法（昼・夜）・経済（昼）・理・医（保健）・歯・薬・工・農で募集停止。関西～中国・四国の難関～準難関校の貴重な併願先だっただけに影響は大きく、2023年国公立大入試で最大の変動要因と言っても過言ではない。広島大・徳島大の後期、大阪公立大・兵庫県立大の中期・後期の志願者増に結びつきそうだ。

　その他、2023年国公立大入試のおもな変更点として2月末までに判明した内容を学校ごとに掲載している。たとえば、学部等の増設・改組等において、一橋大はソーシャル・データサイエンス学部（定員60人）を開設予定で、既存の学部を定員減（商275人→258人、経済275人→258人、法170人→159人、社会235人→220人）を予定している。

　一般選抜の科目等の変更では、東京医科歯科大の2段階選抜において、歯（歯・前）で予告倍率を「募集人員の約6倍→約10倍」に緩和。推薦型・総合型の変更では、横浜国立大―経営で共通テストを課す総合型を廃止し、共通テスト免除推薦型の募集枠拡大（34人→49人）。東京都立大のシステムデザイン（航空宇宙システム）では、一般推薦（共通テスト免除）を廃止し、高校特定型特別推薦（指定校制、共通テスト免除、英語外部検定利用）を新規実施する。