保活、6割が「第1希望の園」職員の雰囲気を重視

 千は2022年3月、未就学児、園・学校に通う子供を持つ親112名を対象に、「保活に関する保護者の実態調査」を実施した。第一希望の施設に受かった人は6割にとどまることが明らかとなった。

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保活に関する保護者の実態調査
保活に関する保護者の実態調査 全 4 枚 拡大写真
 千は2022年3月、未就学児、園・学校に通う子供を持つ親112名を対象に、「保活に関する保護者の実態調査」を実施した。第一希望の施設に受かった人は6割にとどまり、施設選びの基本条件では「職員の雰囲気」、特色では「食育・自然体験に取り組む時間」を最重視していることが明らかとなった。

 同調査は、2022年3月1日から31日にかけて未就学児、園・学校に通う子供を持つ親112名を対象に、Webアンケートにて行われた。保活とは、子供を保育園等に入れるために保護者が行う活動をさす。

 初年度の保活結果について、「第一希望の施設に受かった」62.50%、「第二希望の施設に入れた」10.71%、「第三希望の施設に入れた」4.46%、「第四希望以下の施設に入れた」8.04%、「二次募集で入れた」3.57%、「入れなかった」10.71%と全体の約9割が施設に受かっているものの、第一希望に受かった人は6割にとどまった。待機児童が減っている中、第一希望の施設へ入園するには保活は必要であることが示された。

 入園後に気付いた点を含め「もう一度保活をするとした場合に重視するポイント」について問うと、施設選びの基本条件では「職員の雰囲気」84.82%が「施設の清潔さ」72.32%、「通いやすさ」69.64%を抑え、第一位に。利便性より職員の雰囲気を重視する理由には、「職員や子供の雰囲気に違和感がある園には入園させたくない」「通園すれば、友達・先生との関係性は良い場合も悪い場合も学んでくる」「園長先生の人柄を重要視した」等の声があった。施設を利用するようになり、職員の雰囲気は子供の成長に直結すると感じた経験が、最重視するポイントにつながったことがうかがえる。

 さらに、「もう一度保活するとした場合に施設の特色について重視するポイント」についての問うと、「食育・自然体験に取り組む時間」43.75%が最多で、「写真販売の有無」39.29%、「自由遊びの時間」33.04%と続いた。施設の特色を重視している理由には、「暖かい給食を食べられることを重視」「苦手な野菜に興味を持ってほしい」「自然体験をさせたい」等があがった。これらの意見より、食生活の乱れや肥満・瘦身傾向等、子供たちの健康を取り巻く問題が深刻化していることもある近年、食育活動への関心が高まっていることが示唆された。

《日高紋佳》

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