【大学受験2022】京大一般選抜、9年ぶり志願者増…工学部の増加目立つ

 SAPIX YOZEMI GROUPによる総合情報サイト「京大研究室」は2022年6月9日、2022年度京都大学「一般入試 志願状況」を掲載した。2014年度から8年連続で減少が続いていた志願者数は増加に転じ、前年度比165人増の7,210人。理系は工学部の増加が目立った。

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2022京大入試状況「一般選抜 志願状況」
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 SAPIX YOZEMI GROUPによる京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は2022年6月9日、2022年度京都大学「一般入試 志願状況」を掲載した。2014年度から8年連続で減少が続いていた志願者数は増加に転じ、前年度比165人増の7,210人。理系は工学部の増加が目立った。

 2022京大入試状況「一般入試 志願状況」は、2022年度の京都大学一般選抜(前期日程)の志願状況を分析したもの。志願者・志願倍率の推移、学部・学科ごとの志願状況等をまとめている。

 一般選抜(前期日程)の志願者数は、前年度比165人増の7,210人。2014年度から8年連続で減少が続いていたが、志願者減に歯止めがかかった。ただ、過去10年で最少を記録した2021年度の7,045人についで少ない志願者数となった。

 2022年度入試では、大学入学共通テストが大きく難化した影響から、受験生が難関大学出願を回避するとの予想もあったが、京大研究室では「そうした予想に反して京都大学に大きな影響は見られず、志願者は微増する結果となった」ととらえている。

 学部ごとにみると、文系学部は全体の増加とは対照的に増加したのは教育学部(文系)のみ。それ以外の学部は、横ばいまたは減少となった。ただし、教育学部(文系)は募集人員が文系学部でもっとも少ないため、年度によって増減差が生じやすく、2020年度・2021年度と比較的志願者が少なかったことの反動とも考えられるかもしれないという。

 文学部は2020年度から3年連続減少し、志願倍率は3.0倍に低下。法学部は2005年度以降もっとも少ない志願者数だった2021年度から横ばいで、依然として低倍率が続いている。総合人間学部(文系)は2021年度増加した反動もあって減少し、2005年度以降でもっとも少ない志願者数。経済学部も2年連続減少し、2005年度以降で2015年度についで少ない志願者数となった。

 理系では工学部の増加が目立っており、学部全体で255人増となった。学科別では、地球工学科と電気電子工学科が特に大きく増加した。工学部の志願者増について、京大研究室は「昨年度減少した反動に加えて、今年度大きく難化した共通テストの数学が、合否決定の最終得点には利用されないことも増加の一因となったかもしれない」と分析している。

 工学部以外では、薬学部と経済学部(理系)が2021年度から大きく増加。理学部、医学部医学科は大きく減少し、2005年度以降で最少の志願者数を記録した。理学部、医学部医学科の志願者減については「共通テストの得点で第1段階選抜を実施するため、今年度の共通テストの難化の影響で出願を敬遠した層がいることも考えられるかもしれない」としている。

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《奥山直美》

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