【読書感想文】苦手な子も簡単に書き上げられる、どんな本にも応用できる3つの「型」

 夏休みに出される宿題の読書感想文、一文目から苦労しているという子に、ぜひ知ってほしいのが、迷いなく自分の感想文を書ける方法だ。「穴うめ式でらくらく書ける読書感想文」(KADOKAWA)より、どのような本にも使えて簡単に書き上げられる3つの「型」を紹介する。

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 「読書感想文を書きなさい」と言われると、何から書き出したらよいのか困ってしまう…という子が多いのは無理もない。読書感想文に「正解」はないからだ。読んだ人が違えば、その感想も違ってくるのは当然のこと。しかし、読書感想文を書く苦しみのせいで読書ぎらいになってしまうのはもったいない。

 夏休みに出される宿題の読書感想文、一文目から苦労しているという子に、ぜひ知ってほしいのが、迷いなく自分の感想文を書ける方法だ。「穴うめ式でらくらく書ける読書感想文」(KADOKAWA)より、どのような本にも使えて簡単に書き上げられる3つの「型」を紹介する。「読書感想文」に対する苦手意識を克服して、さまざまな本に触れて読書を楽しんでほしい。

読書感想文フローチャート



 まずは、自分にどの「型」がピッタリあっているのか、「読書感想分フローチャート」で確かめてみましょう。

読書感想文フローチャート
読書感想文フローチャート

読書感想文って、どうやって書くの?



 みなさんは読書感想文を書くとき、何をどんなふうに書いていますか?

 いくら自由に書いてもいいといっても、長々とあらすじを書いて、最後に「おもしろかったです!」だけでは、何を伝えたかったのかわかりませんよね。

 読書感想文で大切なのは、本を読んで【感じたこと】や【気になった場面】、なぜそのように思ったのかという【理由】、思ったことや伝えたい自分の考えである【まとめ】を、きちんと盛りこむということです。

 そこで、「読書感想文」を簡単に書き上げる方法として、「あたま型」「おしり型」「サンドイッチ型」の3つの「型」を紹介します。

あたま型



 文のはじめに【感じたこと】を書き、そのあとに【理由】を続けて書く。

あたま型
あたま型

おしり型



 文のはじめに本の中で【気になった場面】を具体的に書き、最後に【感じたこと】や【まとめ】を書く。

おしり型
おしり型

サンドイッチ型



 はじめに簡単に【感じたこと】を書き、そのあとに具体的な【理由】や【気になった場面】を続け、最後に【まとめ】となる文を書く。

サンドイッチ型
サンドイッチ型
 感想文の題材にした本を読んでいく中で、自分の感想をどのように伝えたいのかによって、自分にとって書きやすい「型」を選んでみましょう。【感じたこと】【理由】【まとめ】をこれらの「型」にあてはめていくと、自然に「読書感想文」に仕上がります。

 第2章では、みんながよく知っている物語を読んで、【感じたこと】【理由】【気になった場面】【まとめ】の書きかたがどのような文になるのか、例文を使って説明していきます。

 本を読んで【感じたこと】を書くのが、一番難しいと思います。どのように書けばいいのかわからなくなったときや、書きかたに困ったときは、30ページにある練習コーナー「『感じたこと』を書いてみよう!」に戻って、書きかたのヒントにしてみてください。

 本書を読みおえるころには、あらすじだけの感想文になることはなくなるでしょう。

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 本書の最後のステップでは、自分で選んだ課題図書を使いながら、質問の答えを書き込みつなげていくと、感想文を書くのが苦手な人でも、自分オリジナルの感想文に仕上がるようになっている。夏休みもあとわずか…というタイミングでわが子が焦らずに進められるよう、備えておいてはいかがだろうか。

穴うめ式でらくらく書ける読書感想文

発行:KADOKAWA

<著者プロフィール:臼井 彩莉(うすい あやり)>
 CG啓明館教務室国語科所属。読書プロジェクトリーダーとして、通塾生や保護者への読書推進活動を行っている。季刊発行の塾内読書通信「ものがたる」編集長をしており、国私立中学図書館への取材を通して、図書館という切り口で私学の紹介を続けている。執筆協力者:相澤正泰、清家規、村島菜月、宍戸優菜(以上、CG啓明館国語科)


穴うめ式でらくらく書ける読書感想文
¥990
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《編集部》

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