現役高校生が選ぶ理想の上司...1位は「フリーザ」

 高校生の就職とキャリア教育、採用育成の支援を行うジンジブは2022年10月11日、高校生を対象にした「働く」に関するアンケート調査の結果を公表した。「理想の上司ランキング・アニメ・ゲームキャラ部門」の1位には、ドラゴンボールの「フリーザ」が選ばれた。

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ジョブドランキング  高校生が選ぶ理想の上司
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 高校生の就職とキャリア教育、採用育成の支援を行うジンジブは2022年10月11日、高校生を対象にした「働く」に関するアンケート調査の結果を公表した。「理想の上司ランキング・アニメ・ゲームキャラ部門」の1位には、ドラゴンボールの「フリーザ」が選ばれた。

 ジンジブは2022年9月15日~25日の期間、運営する高校生向け就職ナビアプリ「ジョブドラフトNavi」の会員登録者の高校1~3年生を対象に「働く」に関するアンケートを実施した。今回のテーマは、10月16日の「ボスの日」にちなみ、現役高校生が選ぶ「理想の上司」。「アニメ・ゲームキャラ部門」「有名人部門」「タイプ部門」「上司にかけられたい言葉部門」で調査した。有効回答数は240人。

 「理想の上司ランキング・アニメ・ゲームキャラ部門」は、1位がドラゴンボールの「フリーザ」、2位「ドラえもん」、3位が呪術廻戦の「五条悟」という結果になった。「フリーザ」は、2位と倍の差をつけて1位となった。敵役ながら1位に輝いた理由には「悪いキャラで描かれているが、部下に対しての丁寧な言葉や気遣いがちゃんとできるから」「しっかりと褒めるところは褒めるから」「任務をこなせば星1つとかすごくいい報酬をくれる」等、アニメ上で登場する部下キャラへの丁寧な接し方や成果に対しての適正な報酬等が評価された。

 2位の「ドラえもん」は、「何でもできるから」「本当に困っているときに助けてくれると思うから」「救われる言葉で包んでくれそう」とピンチのときに助けてくれるところが支持され選ばれた。3位の「五条悟」は、「仕事が楽しくなることを教えるのがうまそう」「生徒を本当に大切にしているから」と面白さと生徒に対し親身になる一面が支持され選ばれた。高校生世代は、部下を尊重し適正な評価をしてくれ、困ったときに親身になって寄り添ってくれる上司を求めている傾向がある。

 「理想の上司ランキング・有名人部門」は、1位が「明石家さんま」、2位には「橋本環奈」「櫻井翔」「ムロツヨシ」「HIKAKIN」があがった。1位の「明石家さんま」の理由には、「説得力のある言葉でみんなの士気を上げてくれそう」「笑顔が素敵で仕事に熱く相談にも乗ってくれそう」といった声があがった。中でも「おちゃらけてる感じだけどしっかり部下のことを見てくれいそう」と、楽しいことと真剣なことのメリハリがあり信頼できるという意見が多くあった。

 2位の「橋本環奈」は、「かわいいは世界を救う」等、かわいい人に上司になってほしいという声も。「櫻井翔」は、「旅行に行く際にきちんと計画を立てるという話を聞いて、どんなときでもしっかりされている方だなと思った」や「ニュースキャスター等の幅広い活躍」と、有能さが支持を集めたよう。「ムロツヨシ」は、「場を盛り上げてくれそう」「一緒に仕事していると楽しそうで、しっかりするとこはしっかりしてそう」等、ムードメーカーとしての支持が得られた。「HIKAKIN」は、「優しく行動力がある」「人生の経験を教えてくれそう」等の声が集まった。高校生世代は、楽しい雰囲気を作る力とリーダーシップ力の両面を兼ね備えた上司を求める傾向があるようだ。

 一緒に働きたい上司タイプランキングでは、1位が「相談にのってくれる人」、2位は「周りから信頼されている人」で、ともに7割の票が集まった。3位は「よく褒めてくれる人」という結果になった。一方で票が4割をきったのが、「ご飯に連れて行ってくれる人」「仕事に対して熱い思いをもっている人」「すぐに行動・決断できる人」等であった。高校生世代は仕事の成果より、人柄や人との関わり方を重視している傾向があることがわかった。高校生世代の上司になるには「食事に行く」そのものよりも「相談にのる」といったコミュニケーションの時間を意識して取ることが信頼につながりやすくなることがうかがえる。また、自分の成果を部下に見せることよりも、部下を「褒める」というコミュニケーションを意識することで部下のモチベーションアップにつながりやすいといえそうだ。

 上司に言われたい一言ランキングでは、1位が「ありがとう」、2位は「頑張ってるね」、3位が「成長したね」と、安心感を感じさせる言葉が上位となった。1位の「ありがとう」は、最低限言ってほしい言葉として多くの票が集まった。2位の「頑張ってるね」は、仕事の成果だけではなく、いつも見てもらっている安心感が得られるため支持された。3位の「成長したね」も仕事の過程をずっと見守ってくれているように感じるという声があった。一方、「期待」という言葉が最下位となった。言い方や場面によってはプレッシャーに感じてしまうようだ。高校生世代は「ありがとう」や仕事の過程をずっと見守っていることがわかる一言に仕事に対するやる気が湧くことがわかった。

 「理想の上司」アンケートの結果から、高校生世代から理想とされる上司のタイプは、頑張りや成長の過程を評価し、親身に寄り添ってくれ、楽しい雰囲気作りができ、リーダーシップのある人だということがわかった。また、日ごろの声かけの言葉の重要性もうかがえた。普段から「ありがとう」の感謝の言葉、「頑張っているね」「成長したね」等の労いや褒める言葉を意識してコミュニケーションを取ることが信頼関係を深めることにつながるといえる。上司と部下のコミュニケーションの中で、これらの言葉が職場にあふれているか今一度チェックしてみてはいかがだろうか。


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