高校生が紙の手帳を使う理由…1位は「学校でのスマホ禁止」

 伊藤手帳は、10月18日の「統計の日」に向けてZ世代である高校生の手帳事情に関する調査を行った。その結果、全体の56.8%が生徒手帳以外に手帳やデジタルのスケジュールアプリを使用していることがわかった。

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生徒手帳以外に手帳やデジタルのスケジュールアプリを使っているか
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 伊藤手帳は、10月18日の「統計の日」に向けてZ世代である高校生の手帳事情に関する調査を行った。その結果、全体の56.8%が生徒手帳以外に手帳やデジタルのスケジュールアプリを使用していることがわかった。

 調査は、デジタル生活が当たり前の高校生が生徒手帳以外に紙の手帳を使っているのか、また手帳をどのような目的で使用しているのか確かめることを目的に実施。2022年9月7日~11日に16歳~18歳男女2,820人を対象にスクリーニング調査、2022年9月13日~19日に597人を対象に本調査を行った。

 スクリーニング調査によると、全体の56.8%が「生徒手帳以外に手帳やデジタルのスケジュールアプリを使用している」と回答。「紙の手帳かデジタルのスケジュールアプリを使用しているか」という問いでは「紙の手帳のみを使用」が9.9%、「両方使用しているがどちらかというと紙の手帳を使用」が13.1%、「両方使用しているがどちらかというとアプリを使用」が20.6%、「スケジュールアプリのみを使用」が56.0%であった。紙の手帳を使用している高校生はアプリとの共用も含めて全体の43.6%という結果になった。

 次に、スクリーニング結果をもとに、生徒手帳以外に紙の手帳(アプリとの併用も含む)を使っている597人を対象として「紙の手帳を使う理由」や「紙の手帳をどのように使っているのか」「どのような紙の手帳を使っているのか」等の7項目について調査を行った。

 「紙の手帳を使う理由」は、1位が「学校でスマホが禁止されている」で40.5%、ついで2位「自分の好きなように書ける」が35.8%、そして3位「紙の手帳が好き」が33.2%と続いた。学校の校則という事情の他に書くことや手帳そのものが好きという回答も約3割近くとなった。

 「紙の手帳をどのようなことに使っているのか」の問いには、1位が「提出物の締切を管理している」で54.8%、2位は「テストまでにやることのチェック」39.4%、3位が「友達との予定を管理している」35.8%という結果に。生徒手帳では提出物やテストまでにすべきことの管理や友人との予定の管理が難しいことも示唆された。また、プライベート面では「好きなアイドル(推し)のことを書いている」が「1日にあった出来事を書いている」を上回り、推し活に手帳を利用している傾向もうかがえた。

 「どのようなタイプの紙の手帳を使っているのか」の問いについては「月間の予定が沢山書き込めるもの」が54.3%、つぎに「メモスペースが充実しているもの」45.2%、「1週間の予定欄のあるもの」が43.0%という回答となり、書き込むスペースが充実したものが選ばれている傾向があった。

 「紙の手帳を買うときに重要視している点は」の問いには、59.0%が「手帳の中身が使いやすそう」と回答。ついで「サイズ(大きさ)」が51.1%、「値段」が44.6%と続いた。見た目も大切だが、使いやすさ・持ち運びのしやすさ・価格が重要視されているようだ。

 続いて「今使っている紙の手帳に満足しているか」について尋ねると、「とても満足している」「どちらかというと満足をしている」という回答が全体の84.6%を占めた。回答理由には、記入欄の充実度や「自分好みの仕様に記入できる」といった声が寄せられた。一方、「どちらかというと不満」「不満」と回答した理由では、「少し書き込めるスペースがあったほうが便利」等、デザインを優先し使いやすさに対して不満を抱いている声があった。

 そして最後に「紙の手帳を購入する際、誰が代金を支払うのか」の問いには「自分」が56.3%、ついで「父親または母親」が30.7%という結果になり、自分で使う手帳は自分で購入する割合が高い傾向が読み取れた。

 本調査の結果では「スケジュールアプリのみを使用」が56.0%と、デジタルを使った予定管理が進んでいる中であっても、紙の手帳を使う高校生の使用満足度が高いことがわかる結果となった。


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