コスパが良いだけではない、「学研教室」の英語教育を支えるものとは

 イード・アワード2022「子供英語教室」小学生の部において「学研教室」の英語教育が部門賞「コスパの良い英語教室」を受賞。同教室の特長や取組み、今後の展望などを学研エデュケーショナルの山本氏に聞いた。

教育・受験 小学生
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山本 絵里氏
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 イード・アワード2022「子供英語教室」小学生の部において「学研教室」の英語教育が部門賞「コスパの良い英語教室」を受賞した。

 小学校では2020年より、高学年から英語が教科という位置づけとなり、英語教育について小学生の保護者からの関心は高まっている。それを反映するかのように、同社を含め、さまざまな英語学習サービスが展開されているが、そのような中で、「学研教室」の英語教育が選ばれる理由には、納得の理由があった。同教室の特長や取組み、今後の展望などを学研エデュケーショナル コンテンツ担当の執行役員、山本絵里氏に聞いた。

算国英の3教科学習だからこそ深まる学び

--イード・アワード2022「子供英語教室」小学生の部において部門賞「コスパの良い英語教室」を受賞されました。受賞の感想をお聞かせください。

 大変ありがたく、喜ばしいと感じております。われわれのご提供する教材、そして各教室の指導者の指導、すべてを含めたサービスの良さを保護者の方にご支持いただいたことで、受賞にいたったのだと思い、感謝しております。

--今回受賞されたのは「コスパの良い英語教室」部門ですが、どのような工夫をなさっているのでしょうか。

 学研教室では、「算数・国語・英語」の3教科を一緒に学習できるという部分を非常に大切にしています。この3教科まとめて学習できるという点でコスパが良いと感じていただいているのではないでしょうか。3教科の同時学習は、学習効果の面からもメリットがありますが、他塾に比べて価格が押さえられるというメリットもあります。

 通室は、週2回です。算国英の3教科を同じ教室で同じ先生から指導を受けますので、英語だけ他の塾に行くというような必要もなく、子供たちと保護者にとって通いやすい形になっています。また、学研教室は、同じ教室でさまざまな学年の子供たちが自分のペースで勉強をしていることが特徴です。兄弟・姉妹がいらっしゃる場合は一緒に通室していただくこともできます。

 通いやすさは続けやすさに直結するとわれわれは考えていますので、少しでも保護者の方やお子さんの負担を減らしたいと考えています。

算国英3教科を同じ先生に指導してもらえる

--学研教室ならではの「算国英3教科学習」について教えてください。

 学研教室がスタートしたのは約40年前の1980年でした。当時は学研算国教室という名称で、このころから「同時学習」に価値を置いていました。時代のニーズも相まって25年前の1990年代後半くらいから英語が加わり、現在では「算国英」の3教科学習を推奨しています。

 学研では、教科は単体で存在しているわけではなく、算数による論理的な思考力と、国語による読解力や表現力を連動させることで学びが深まると考えています。そのような土台の上に英語を連動させることで、英語で考え・表現する「生きた英語」「使える英語」として学ぶことができるカリキュラムになっています。

 学校教育でも、さまざまな教科を横断的に学習するスタイルが主流になってきました。思考を深めるための学びが必要だと言われる現代において、有効な学習スタイルを提供できているのではないかと思います。

「学研教室」の英語教材

--教科横断で、学年が変わってもずっと同じ先生に指導してもらえるというメリットも大きそうですね。

 お子さんによっては、関わる先生が多いことが負担になる場合もあります。幼少期からずっと指導してくれて、自分のことをよく理解してくれている先生とともに学ぶという安心感はあるでしょう。昨今の学校教育では、子供の気持ちや意見を引き出し、自己表現ができるようになる教育を目指していますが、自分のことをよく知っている担任のような存在の先生だからこそ、子供が意見を言いやすい、自己表現しやすいというメリットがあると思います。

 一方で、子供たちの学びの質の確保にも非常に気を配っています。教室の指導者には子供たちの学力向上ややる気を促す有効な指導法や教室運営の仕方などについて、研修を通じて丁寧にフォローアップしています。通ってくださっている子供たちの学びを豊かにするために、教室の指導者だけでなく、本部も含め、指導や教室運営のノウハウをブラッシュアップしています。


コミュニケーションの楽しさを体感する英語学習カリキュラム

自宅ではデジタル教材で学習

--コロナ禍での教室運営にはさまざまな困難があったかと思います。どのように乗り越えられてきたのでしょうか。

 自宅学習でインプットしたものを教室でアウトプットして定着させるという学びのサイクルが学研教室の英語の基本スタイルです。これは、コロナ禍以前から確立していましたが、このサイクルのおかげで子供たちの学びを止めないように対応できたかと思います。

 「学研教室」の英語教育の強みの1つに、ご家庭での学習に使用するデジタル教材があります。マルチデバイス対応のデジタル教材を使い、「聞く」「話す」を中心に英語に親しんでいただきます。音声認識機能を利用した発話確認などもあり、繰り返し練習することができます。

 ご家庭でインプットした英語については教室で、指導者と直接英語を用いてコミュニケーションをとる時間を設けています。教室で先生とやり取りをすることで、自分が話した英語が相手に伝わる喜びを感じ、「もっと英語を学びたい」というモチベーションになっているという声をいただいています。

 「学研教室」で英語を学ぶことで、英語を楽しいものだと思っていただけるお子さんが多いことは、われわれの励みになっています。通室当初は算国2教科しか受講していなかったお子さんも、教室内で英語学習をする他の子のようすを見て「英語を習いたい」と3教科受講に切り替えてくださることも珍しくありません。

--インプット&アウトプットのバランスが最適ですね。

 教室ではプリント教材も用意しています。主にプリント教材では「読む」「書く」を中心に学んでいけるようにカリキュラムを組んでいます。プリント教材の中身も工夫しており、ただ単に単語や文法を覚えるだけではなく、学んだ単語や表現を用いて文章を考えたり使ってみたりすることで、最後には自分の気持ちや考えを表現できるようになる内容になっています。

 保護者世代の英語教育といえば、暗記科目という側面が強かったかもしれませんが、「学研教室」の英語教育が目指す姿は、単語を知っている、文法を理解しているというものではありません。英語で考え、英語を使い、自己表現ができるようになってほしいと考えています。そのような姿を目指して、教材やカリキュラムが作られています。

教室ではプリントが用意されている

--2020年に小学校で英語が必修化となり、3年生から授業での外国語活動が始まりました。教材や、プログラムに変更をされたのでしょうか。

 ちょうど2020年からデジタル教材が導入され、自宅学習の質が大きく向上したと思います。しかし、これは小学校での英語必修化・教科化への対応だけというよりも、より良い学びのために以前から企画していたデジタル教材への切り替えがちょうど2020年からの学習指導要領の実施とタイミングが合ったということです。学研教室の教材はどの教科も学習指導要領に対応していますから、学校での勉強もしっかりと理解できるように作られています。

--「学研教室」の英語教育のカリキュラムを詳しく教えてください。

 最初のうちは音中心の学びです。デジタル教材の歌やアニメで英語の音と英語が使われる場面をたくさん蓄積していただきます。指導者とのやり取りを通して、自分で話したことが伝わる嬉しさや楽しさを感じていただき、英語で表現したいというメンタリティを育てます。中学年から高学年にかけては、お子さん自身の世界や視野の広がりに合わせて学ぶ表現も増え、高度化していきますが、スモールステップとスパイラル学習で無理なく英語を学んでいき、中学校での英語学習につなげていきます。

--「学研教室」の英語教育は「3教科学習」で学びが深まり、デジタル教材も駆使して、考え抜かれたカリキュラムで楽しく学ぶ仕組みが作られているのですね。今後の展開はどのように考えられていらっしゃいますか。

 学研教室では、学校の教育を基本としつつ、学年に固定されない学びを提供しています。得意科目は先に学習を進めることができますし、苦手科目であれば、遡ってやり直すこともあります。同じ指導者が長期にわたり担任のように見守っているからこそ、個別最適な学び方を提供し、自立的に学習できるように目を配っています。学研教室は1980年のスタート時から、子供たちの自学自習の態度や能力を育むこと、学年にとらわれることなく個々の理解に応じた教材を使った「無学年方式」を指導理念としてきました。今後も、この学研の指導スタイルは変わりなく続けていきたいと思います。

 「子供が家で勉強をしない」という声はどのご家庭でも聞かれる悩みですが、学研教室に通ってから、自学自習できるようになったという嬉しい声をいただきます。

 お子さんが1人で進められるように教材を工夫していることと、指導者がその子のペースに合わせて導いてくれているので、何をどこまで進めなければならないかが明確だからだと思います。

 これからの予測困難な時代は「考える力」が大切だと言われています。「学研教室」の英語教育では、テストのため、成績のためというだけでなく、自分の考えや意見を創造して表現できるようになることを目標に置いて指導しています。ぜひ、一度体験に来てみてください。

--ありがとうございました。

 「何のために学ぶのか」という視点から考えられた「学研教室」の英語教育のカリキュラムは、細部に渡り生きた英語を学ぶための工夫がさまざま盛り込まれたものであった。「教室の先生は、あくまでも学びを補助する存在で、教えるというよりも、自分で学ぶ力を育むことを大切にしている」という言葉からも、学研教室の基本理念である「子供たちに学ぶ喜びを」「子供たちに自信を」「子供たちに生きる力を」を十分に感じた。

 コスパがいいだけではない、楽しみながら生きた英語を身に付けることができる「学研教室」の英語教育は英語が苦手になりかけているお子さんにこそ受けてみてほしい内容だと感じた。

《田中真穂》

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