【大学受験2025】新課程対応入試への変更、高1生の認知度66.6%

 リクルートが提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」は2022年11月22日、高校生の進路選択に関するアンケート結果を公表した。2年生は「現役で進学したい」が約半数で、新課程対応入試を避けたい意向。1年生は入試方式の早期公表への要望が高かった。

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2025年度より新課程に対応した入試変更になることを知っているか
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 リクルートが提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」は2022年11月22日、高校生の進路選択に関するアンケート結果を公表した。2年生は「現役で進学したい」が約半数で、新課程対応入試を避けたい意向。1年生は入試方式の早期公表への要望が高かった。

 2022年4月から新学習指導要領がスタートした。新課程では教科・科目が再編され、高校で学習する内容も大きく変わっており入試も変更となる。2022年4月時点の高校1年生から年次進行で変更するため、現高校2年生は旧課程対応入試ラスト年度の学年となる。本調査では新課程対応入試について、旧課程ラストの高校2年生と新課程初年度の高校1年生の認知と進路検討への意識変化を問うた。調査期間は2022年9月2日~9月12日にインターネットで行った。対象は大学への進学意向のある全国の高校生で、有効回答数は2,524人(高1:875人、高2:837人、高3:812人)

 新課程に対応した入試の認知度は 63.2%。変更初年度対象である高校1年生の認知は66.6%で早期から入試への意識は高い傾向にある。希望入試方式別に見ると、年明け入試(一般選抜・共通テスト利用)希望層の方が年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)希望層より高く70.9%が認知している。

 入試変更により意識することは、高校1年生は「進路検討を早く始めたい」(48.3%)が最多で、2位「入試方式を早く知りたい」、3位「現役で進学したい」と続く。まずは進路検討を始めるため重要な情報源である「入試方式」への要望が高いようすがうかがえる。高校2年生は約半数が「現役で進学したい」(49.4%)と回答している。

 9月時点の第1志望校決定率は、学年別、希望入試方式別すべてのクロス条件で「第1志望校は決まっている」高校生が増加している。前年比増加率で見ると、高校2年生で 7.8ポイント増えて半数超えの56.6%。年明け入試検討者は+5.2ポイントで64.0%と、年内入試の決定率とほぼ同水準となった。年内入試と年明け入試併願層も増加傾向であることからも、入試方式にかかわらず「第1志望校決定」はさらに早期化している。検討している入試方式については、「総合型選抜」が前年比でもっとも増加し+4.7ポイント(20.8%)、他に「学校推薦型選抜(公募制・指定校)」といったいわゆる「年内入試」を検討している高校生も増加している。


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《中川和佳》

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