小中学受験、乳幼児期の教育「重要」8割以上

 くぼたのうけんを運営する城南進学研究社は、2022年11月24日~26日に、小中学校の受験を経験した子供をもつ保護者を対象に「乳幼児期の教育」に関する実態を調査した。乳幼期の教育が重要だと思うと回答している保護者が8割以上にのぼることがわかった。

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受験が成功した理由
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 くぼたのうけんを運営する城南進学研究社は、2022年11月24日~26日に、小中学校の受験を経験した子供をもつ保護者を対象に「乳幼児期の教育」に関する実態を調査した。乳幼期の教育が重要だと思うと回答している保護者が8割以上にのぼることがわかった。

 0歳から3歳ごろまでの乳幼児期の子供は、親をはじめ、周囲の大人から守られているという安心感を得ることで情緒が安定する。情緒が安定していると、日常生活の中で探求心や好奇心、豊かな創造力が育つとしている。そのためには適切な教育を与えることが大切だと思われる一方で、少子化や核家族化が進む現代社会においては、子供の教育について悩む保護者も多いかもしれない。

 今回は、実際に子供の教育に力を注いできた保護者が、乳幼児期の子供たちに対してどのような教育を行っていたのか、子供にとってプラスとなる教育の在り方について考えるきっかけとして調査を実施した。人間形成の基礎を作るうえで重要となる乳幼児期(0~3歳ごろ)の教育について、インターネット調査を行った。対象は、子供が小中学校の受験を経験した保護者。受験に合格した保護者512名、不合格だった保護者507名の計1,019名とした。

 はじめに、乳幼児期の教育は小中学校の受験の合否に影響するのか、合格経験のある保護者を対象に調査をした。「お子さんの受験がうまくいった理由は何だと思いますか?(複数回答可)」と質問すると、「本人に熱意があったから」の回答が43.6%と最多であった。ついで「早くから準備(受験対策)を始めたから」が33.0%と続いた。

 さらに、受験にあたって意識していたことについて詳しく尋ねた。多くの保護者が「なるべく自主性を重んじて、本人の希望に沿うような環境づくりをした」「進みたい方向を本人が意識していたのでサポートに徹した」等、子供が自発的に受験勉強に取り組めるよう心がけていた。子供の気持ちを尊重し、徹底的にサポートする姿勢が重要だと言えそうだ。

 一方、子供の小中学の受験で不合格となってしまった保護者に対し、その理由について質問した。回答は「本人があまり熱心ではなかったから」が36.5%ともっとも多く、ついで「準備(受験対策)の時期が遅かったから」が32.5%と続いた。

 さらに、乳幼児期に「もっとこうしてあげていれば受験に合格できた」と思うことについて尋ねてみた。「勉強が楽しく思えるように誘導できたらよかった」「好奇心を第一にしてあげればよかった」等、乳幼児期から子供のやる気や好奇心を引き出せればよかったと考える保護者が多い傾向にあった。

 そこで、「乳幼児期の教育は重要だと思いますか?」と質問したところ、8割以上が「とても重要だと思う」「ある程度重要だと思う」と回答。多くの保護者が乳幼児期の教育を重要視していることがうかがえた。

 最後に、「乳幼児期の教育で特に重要だと思うことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ「興味を持ったことにチャレンジさせてあげること」54.7%が最多回答となり、ついで「知的好奇心を刺激する環境を作ること」が53.8%、「勉強だけでなく遊ぶ時間もたくさん作ってあげること」36.9%が続いた。

 乳幼児期には、子供が興味をもったことにチャレンジさせてあげる教育が重要だと考える保護者が多いことが明らかとなった。勉強だけではなく、いかに子供の興味関心を引き出していくかが乳幼児期における教育のポイントといえそうだ。

《日高紋佳》

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