台風7号、被災学生に緊急採用奨学金や災害支援金…JASSO

 日本学生支援機構(JASSO)は2023年8月15日、台風7号で被災した学生への支援策を公表した。災害救助法適用地域世帯の学生らを対象とした緊急・応急・家計急変採用奨学金やJASSO災害支援金、奨学金返還者からの減額返還・返還期限猶予の申請を受け付ける。

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日本学生支援機構(JASSO)
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 日本学生支援機構(JASSO)は2023年8月15日、台風7号で被災した学生への支援策を公表した。災害救助法適用地域世帯の学生らを対象とした緊急・応急・家計急変採用奨学金やJASSO災害支援金、奨学金返還者からの減額返還・返還期限猶予の申請を受け付ける。

 令和5年(2023年)台風第7号にともなう災害で災害救助法の適用地域に指定されたのは8月15日現在、京都府の福知山市・舞鶴市・綾部市、兵庫県美方郡香美町、鳥取県の鳥取市・東伯郡三朝町。適用地域の最新情報は、JASSOのWebサイトなどから確認できる。

 緊急・応急・家計急変採用奨学金の対象は、災害で家計が急変し、奨学金の給付や貸与を希望する災害救助法適用地域世帯の学生など。返還不要の「家計急変採用」給付奨学金、返還が必要な「緊急・応急採用」貸与奨学金があり、在学している大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)の奨学金窓口を通して申し込む。貸与奨学金は、無利息の第一種奨学金と利子付の第二種奨学金がある。

 一方、「JASSO災害支援金」は、災害で学生本人や生計維持者が居住する住宅に半壊以上の被害や床上浸水などを受け、生活の継続に支障をきたした学生が、1日も早くもとの生活に戻り、学業を継続できるよう返済不要の支援金を支給するもの。対象者には外国人留学生を含む。支給額は10万円。在学している学校を通じて申し込む。

 災害などにより奨学金の返還が困難になった人には、月々の返還額を少なくして返還できる「減額返還」、返還期限の猶予を願い出ることで一定期間返還を待ってもらう「返還期限猶予」の申請を受け付けている。利用希望者は、「奨学金減額返還願」もしくは「奨学金返還期限猶予願」をJASSOに提出する。

 緊急採用奨学金、JASSO災害支援金、減額返還制度、返還期限猶予制度の詳細は、JASSOのWebサイトに掲載している。

◆給付奨学金(家計急変採用)/貸与奨学金(緊急採用・応急採用)
対象:災害により家計が急変し、奨学金の給付または貸与を希望する人(災害救助法適用地域の世帯の学生など)
申込方法:在学している学校を通じて申し込む
奨学金の種類:給付奨学金、第一種奨学金(利子なし)、第二種奨学金(利子付)

◆JASSO災害支援金
対象:災害により学生本人やその生計維持者が住んでいる家が、半壊以上の被害を受けたり、床上浸水となったり、自治体からの避難勧告などが1か月以上続いたりした人(外国人留学生を含む)
申請方法:在学している学校を通じて申し込む
支給額:10万円(返還不要)
申請期限:災害が起きた日の次の月から数えて6か月以内

◆減額返還・返還期限猶予
対象:災害などにより奨学金の返還が困難になった人
願出方法:「奨学金減額返還願」「奨学金返還期限猶予願」をJASSOへ提出する

《奥山直美》

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