【大学受験】面接試験、京大や慶應…23年度実施状況を公表

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2023年9月20日、面接対策に「2023年度面接試験の実施状況」を掲載した。国公私立大学や文部科学省管轄外の大学校について、受験生からの報告をもとに、面接の形式や質問内容、アドバイスなどを具体的にまとめている。

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2023年度面接試験の実施状況(国公立大)
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 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2023年9月20日、面接対策に「2023年度面接試験の実施状況」を掲載した。国公私立大学や文部科学省管轄外の大学校について、受験生からの報告をもとに、面接の形式や質問内容、アドバイスなどを具体的にまとめている。

 面接試験は、学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)で必ずと言ってよいほど実施される。一般入試でも職業上、人物評価が書かせない医学部などで課される。

 Kei-Netの「面接試験の実施状況」は、なかなか入手できない面接試験の内容について、実際に受験した先輩のアンケートをもとにまとめたもの。2023年度の実施状況として、国公立大学74校、私立大学45校、文部科学省管轄外として防衛医科大学校・防衛大学校・国立看護大学校の3校を公開している。

 なお、受験生からの報告をもとにしているため、実際の内容と異なることがある。また、面接を課しているすべての大学を網羅しているわけではないという。

 たとえば、京都大学医学部(医学科)前期では、面接官2人による個人面接を5~10分実施し、志望理由のほか、大学卒業後の進路、将来の夢や展望、高校で頑張ったこと、長所と短所、得意教科と不得意教科などを質問されたという。アドバイス・感想には「自分の理想像や信念を固めておかないと突っ込まれたときに詰まったり矛盾が生じる」と記している。

 千葉大学医学部(医学科)前期・後期では、面接官1人による個人面接を3回にわたって実施。志望理由、将来の夢や展望などのほか、感染症のワクチン接種の是非、地域医療やへき地医療、日本の臓器提供率に対する考えや対処法などを聞かれ、事前に面接資料として小論文のようなものを書かされたという。

 慶應義塾大学医学部(医学科)一般では、面接官2人による個人面接10分を2回にわたって実施。志望理由をはじめ、大学に入ってやりたいこと・学びたいこと、将来の夢や展望、高校で頑張ったこと、自己PR、部活動などについて聞かれたという。

 上智大学総合人間科学部(心理学科)共通テスト併用方式では、面接官3人による個人面接を10分実施。志望理由、大学に入ってやりたいこと・学びたいこと、将来の夢や展望、高校で頑張ったことのほか、「なぜ精神医学ではなく、心理学なのか」「最近読んだ心理学の本」などについても質問があったという。

 Kei-Netではこのほか、「面接を知ろう」と題して面接試験の基礎知識、面接官のチェックポイント、面接の流れ、よく聞かれる質問と対策法なども解説している。

《奥山直美》

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