熱中症、5~9月救急搬送9万1,467人…過去2番目の多さ

 熱中症により2023年5月~9月に、全国で救急搬送された累計は9万1,467人であることが総務省消防庁の救急搬送状況からわかった。これは、2008年(平成20年)の調査開始以降2番目に多い搬送人員となる。

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5~9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計
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 熱中症により2023年5月~9月に、全国で救急搬送された累計は9万1,467人であることが総務省消防庁の救急搬送状況からわかった。これは、2008年(平成20年)の調査開始以降2番目に多い搬送人員となる。

 総務省消防庁が2023年10月27日に発表した2023年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況(確定値)によると、全国における熱中症による救急搬送人員の累計は9万1,467人となった。前年度同期間の救急搬送人員7万1,029人と比べると2万438人増となっている。

 年齢区分別では、高齢者(満65歳以上)がもっとも多く5万173人(54.9%)、ついで成人(満18歳以上満65歳未満)3万910人(33.8%)、少年(満7歳以上満18歳未満)9,583人(10.5%)、乳幼児(生後28日以上満7歳未満)796人(0.9%)の順となっている。

 初診時における傷病程度では、軽症(外来診療)がもっとも多く6万1,456人(67.2%)、ついで中等症(入院診療)2万7,545人(30.1%)、重症(長期入院)1,889人(2.1%)、死亡107人(0.1%) の順となった。

 発生場所別は、住居がもっとも多く3万6,541人(39.9%)、ついで道路1万5,186人(16.6%)、公衆(屋外)1万1,742人(12.8%)、仕事場(道路工事現場・工場・作業所など)9,324人(10.2%)の順となっている。

 2023年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は、調査開始以降で過去最多となった2018年(平成30年)の9万5,137人に迫り、過去2番目に多い搬送人員となった。2023年は非常に厳しい暑さが長期間にわたって続き、5月から7月および9月がそれぞれの月で過去2番目、8月が過去3番目の搬送人員となった。

《田中志実》

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