【中学受験2024】出足好調…過去問の売れ行き前年比較で探る注目校<女子校編>

 声の教育社より発売中の学校別過去問題集の出庫状況から、注目の女子校、ねらい目校を探る過去問出庫ランキングを紹介。2023年11月時点で前年比129.9%、1位となったのは横浜雙葉。2位は前年比115.2%、普連土学園という結果となった。

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 そろそろ2024年度の中学入試に向けて志望校を決める時期。感染症対策や書類の準備など、気を抜けない日々を過ごす保護者も多いのではないだろうか。

 志望校との相性を確認するために、秋から冬にかけて取り組む定番の教材、過去問題集。人気校・難関校の中学入試過去問題集を取り扱う出版社として、知名度も信頼度も高い声の教育社より発売中の過去問題集の出庫状況から、注目の女子校・ねらい目校を探る。

過去問出庫率前年比較(女子校編)

 3年間の出庫率(前年比)を見ていくと、1位となったのは横浜雙葉で、2023年11月時点で前年比129.9%。2位は前年比115.2%の普連土学園という結果となった。横浜雙葉は2024年度入試より2月2日試験を新設したことから、受験者数が増加する見込みだ。上位10校は以下のとおり。

過去問出庫率前年比較<女子校編>TOP10
数字の見方例:校名 一昨年110%→昨年100%→今年95%

1位 横浜雙葉 113.2% → 90.6% → 129.9%
2位 普連土学園 107.4% → 91.3% → 115.2%
3位 三輪田学園 104.0% → 113.5% → 114.8%
4位 学習院女子 99.9% → 94.1% → 109.6%
5位 東洋英和女学院 90.9% → 105.7% → 108.1%
6位 桐朋女子 103.4% → 94.7% → 106.9%
7位 実践女子学園 *116.8% → *122.9% → 106.7%
8位 清泉女学院 108.7% → 97.0% → 106.5%
9位 頌栄女子学院 104.2% → 93.8% → 105.3%
10位 京華女子 97.2% → 100.3% → 105.1%

*…品切れ 

 YouTube「声教チャンネル」に自ら出演し、各種学校説明会等の講演や相談員としても引っ張りだこの声の教育社 三谷氏と後藤氏は、「女子の模試受験者数は隔年現象で増える傾向にあり、男子に比べて過去問の出庫率も高い。入試日が増えた学校、面接が廃止になった学校、大学入試の指定校推薦枠が増えた学校など、注目校の過去問の売れ行きが出足好調」と分析している。過去問の出庫率から、ねらい目と考えられる学校のランキングや各学校の注目の理由など詳しい解説は、YouTube動画で視聴できる。

 10代の貴重な6年間を過ごす学校選び。ぜひ過去問の売れ行きや、気になる学校の出題傾向も参考にしていただきたい。

◆声の教育社 三谷氏 プロフィール
 学生時代から塾講師を始め、教室長・受験対策部長として約20年の指導を経験したのち、2000年に声の教育社へ入社。以来、学校担当として年間のべ100校以上の中高を訪問し続けている。中学受験業界の著名人が講師を務めることで知られる「首都圏模試センター保護者会」をはじめ、「東京私学経営者協議会」「神奈川私立中学広報会議」「安田教育研究所主催セミナー」等、多くの講演活動も行っており、「よみうり進学メディア」「塾ジャーナル」他での執筆も多数。私学や塾のオモテだけでなくウラ情報にも精通しているが、家にテレビが無いためやや世情には疎い。

◆声の教育社 後藤氏 プロフィール
 塾講師を10年経験したのち、声の教育社へ編集者として入社。現在は渉外業務を中心に、講演会や動画授業の講師も務める。編集部時代は毎年250校、500回以上の入試問題をひたすら解き、解説を編集するという日々を10年以上過ごす。保護者として息子の中学受験も経験。三度の飯より過去問が好き。






《編集部》

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