法政大学は2024年7月17日、山脇学園中学校・高等学校および工学院大学附属中学校・高等学校と、それぞれ高大連携に関する協定を締結した。法政大学の教育プログラムを各中高の生徒に提供するほか、各中高が実施する講座に法政大学の教員を派遣し、両校の教育の一層の活性化を図る。
大学憲章に「自由を生き抜く実践知」を掲げ、教育活動を展開している法政大学は、大学憲章や建学の精神に謳う教育方針・人材育成に関する考え方は共有できるものであり、これらを実践するための取組みを具体化することを目的に、高大連携事業を推進していくことを表明。今回、山脇学園中学校・高等学校および工学院大学附属中学校・高等学校とそれぞれ高大連携に関する協定を締結した。
これまで、法政大学は、山脇学園の「総合的な探究の授業」におけるSDGsやジェンダーなどの社会課題解決に対し、それらを専門領域とする法政大学の教員を講師として派遣。相互の教育リソースを活用してきた。
また、工学院大学附属は法政大学多摩キャンパスで実施している「ゼミ体験会」にキャリアプロジェクトの一環として参加。さらに、工学院大学附属向けに特別に実施している「オープンキャンパス体験会」や高校3年生を対象にした「入試制度説明会」などを通じて連携を深めてきた。
今回、より一層の交流・連携の推進を図りながら両校の教育の活性化を図るべく、高大連携協定を締結。協定に基づき、法政大学は、正課教育プログラム・正課外教育プログラムを問わず「自由を生き抜く実践知」を涵養する各種教育プログラムを山脇学園および工学院大学附属の生徒に提供する。
さらに、両校が実施する各種プログラムや講座に法政大学の教員を派遣するほか、法政大学生の教育実習生としての受入れなどに取り組んでいく予定。法政大学は、山脇学園および工学院大学附属と連絡・調整を行うために連絡会議を設置し、連携事業内容の検証・拡充の検討を行うために定期的にこれを開催していく。
なお、山脇学園については、連携協定と同時に、法政大学が産官学の多様なパートナーと連携した取組みを展開する「法政大学SDGsパートナーズ（HSP）」にも加盟。「次世代のSDGs人材の育成」を目指して、両校で協力していくとしている。
