【中学受験2025】出題意図・傾向は?人気校の入試問題を解説…日本女子大附属中

 今注目の私立中学校の入試問題を解説しながら、その出題意図や近年の傾向について分析する本企画。今回は日本女子大学附属中学校の算数の問題をピックアップ。2024年度入試問題に込められた出題意図とは。

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【中学受験2025】出題意図・傾向は?人気校の入試問題を解説…日本女子大附属中
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 中学受験生にとって「天王山」と言われる夏。塾や予備校に通っている方は「過去問」という言葉を耳にし始める季節だ。夏休み明けからの過去問対策に備え、手元に入試問題を取り寄せているご家庭も多いだろう。

 過去問は、出版社から発行されており、学校から取り寄せることができる場合もある。一方で、それらをいかに活用し、対策していくかは、家庭では判断しかねるところだ。むやみに演習を繰り返すのでなく、出題傾向や学校側の出題意図・方針を理解してから取り組むことで、より一層効果的な学びにつながるのは言うまでもない。

 そこで本記事では、中学受験専門塾ジーニアスの協力により、今注目の私立中学校の入試問題を解説しながら、その出題意図や近年の傾向について分析する。

 今回は、日本女子大学附属中学校の2024年度の入試問題をピックアップ。多くの難関私立中志望者を合格に導いてきたジーニアスの教誓健司氏が解説する。

本物の自然に触れる教育…理数系に関心がある生徒が集う学舎

 自然が残る多摩丘陵の一角にある日本女子大学附属中学校は、「豊かな自然が豊かな人間性を育む」という生活を大切にしている。校内には天文台や多くの実験室が整備されており、年間40回を超える実験・観察を行うなど「本物に触れる教育」を実践。校内の自然を教材にした授業もあるという。また、附属の大学にも理学部があることから、理数系に関心がある生徒の受験機会を増やすため、2025年度入試から算数1教科入試を導入する。

 算数1教科入試は、60分100点満点で試験が行われる。数学担当 髙橋幹輝先生は「分量は増えますが、問題の形式は大きく変えない予定。(これまでの出題をベースに)より算数の力が測れる問題、じっくりと考える問題を出題したいと考えている」と話す。算数1教科入試の土台となる、2024年度入試の算数の問題を見てみよう。

「自学自動」の精神のもと、理解を積み重ねることを大切に

 創立者である成瀬仁蔵氏が唱えた「自ら考え、自ら学び、自ら行動する」という「自学自動」の精神は、日本女子大附属中学校の教育の根幹として長年受け継がれている。知識の暗記やテクニックを身に付けるのではなく、自主的に学習する中でひとつひとつ理解を積み重ねながら、基礎学力を築いていく方針だ。

 髙橋幹輝先生は、受験生に向けて「毎日算数に触れて、実際に手を動かして解き進める経験を積んでいくことで、初めて見る問題にも対処できるようになってくると思う」とアドバイス。自然に恵まれた日本女子大附属中学校のキャンパスをイメージしながら、合格を目指して過去問演習に取り組んでみてほしい。学校の公式ホームページでは入試に向けたアドバイスなどの動画も掲載している。

日本女子大学附属中学校

所在地:神奈川県川崎市多摩区西生田1-1-1
2025年度入試:
 第1回入試 2025年2月1日(土)午前(国語・算数・理科・社会)
 第2回入試 2025年2月1日(土)午後(算数)
 第3回入試 2025年2月3日(月)午前(国語・算数・理科・社会)
入学者募集要項:こちらのページにて公開予定
入試問題・資料請求:こちらのページからお問合せ

日本女子大学附属中学校 公式Webページ

《編集部》

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