保護者の6割「急に子供の姿を見失った」経験あり

 いこーよ総研は2024年8月1日、「子育て世代のGPS端末についての調査レポート」を発表した。子供の4割弱は1人で行動する機会があり、保護者は事故や事件、災害時などのトラブルを心配していることがわかった。

生活・健康 未就学児

advertisement

子育て世代のGPS端末についての調査レポート
子育て世代のGPS端末についての調査レポート 全 14 枚 拡大写真

 いこーよ総研は2024年8月1日、「子育て世代のGPS端末についての調査レポート」を発表した。子供の4割弱は1人で行動する機会があり、保護者は事故や事件、災害時などのトラブルを心配していることがわかった。

 「子育て世代のGPS端末についての調査レポート」は、2024年7月3日~7月9日にかけて、全国のいこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザーを対象にインターネットで実施した。サンプル数は307サンプル。

 習い事や塾に行ったり、1人で留守番をするなど、子供だけでの行動は4割弱が「ある」と回答。年齢別にみると、未就学児以下では「まったくない」と約90%が回答しており、1人で行動するようすはほとんどみられない。一方、小学校低学年にあたる6~8歳になると、1人で行動する子供が約40%まで増えている。それでも、「よくある」は9%で、「時々ある」が29%。頻度としてはまだ少なめで、徐々に1人での行動に慣れていくようすがうかがえる。そして、小学校中高学年の9~12歳になると「よくある」が約26%まで増加、13歳以上では「よくある」が約46%と増えている。子供だけで行動する頻度は、6割以上が週1回以上と回答している。

 子供の外出時や留守番の時など、子供の居場所を知りたいと思うことがあるか聞いたところ、「よくある」が68%、「時々ある」が21%で、非常に多くの保護者が子供の居場所を知りたいと思うことがあると回答している。

 子供の居場所を知りたいと思うときの最多は「子供とはぐれたとき」67%で、「子供が近所の公演などに出かけたとき」60%、「学校の行き帰り」54%と続く。子供の居場所を知りたいと思う目的や心配の内容は、「万一不審者や事故などの被害にあっていないかの確認」で77%と、事件や事故などを心配する保護者が大多数となった。次に、「災害時や被害、トラブルにあったときの連絡手段」「災害時などの居場所確認」 と続き、緊急を要する場合には、すぐに、かつ直接的に子供の居場所を知りたいと考える保護者が多いことがわかる。今までに子供の居場所がわからなくて困った経験を聞いたところ、42%が「ある」と回答している。

 子供とのお出かけや旅行のときに「ヒヤリ」としたり心配したりした経験はあるかについても尋ねたところ、「子供の姿を見失った」と答えた人が、約60%にも及ぶ。また、「一緒にいると思ったら、気付いたらいなかった」33%も2番目に多かった。迷子などへの対策でもっとも多かったのは「目立つ色の服を着せる」44%で、次に「GPS(キッズケータイ、スマートフォン、子供用GPS端末など)を持たせる」が31%であった。

 現在、子供に位置情報がわかる端末を持たせている保護者は33%で、需要は高いもののまだ持たせていない家庭が多いようだ。端末を持たせた時期は、「子供用GPS端末」は圧倒的に小学1年生のときが多く、「キッズケータイ・キッズスマホ」も、やはり小学1年生からが半数近くと多いが、小学2~3年生からというという家庭も少なくない。

 子供用端末を選んだ理由は、「月額料金」や「端末料金」が多く、「スマートフォンでネットや動画視聴、SNSなどをしてほしくないから」「GPSの機能があれば充分」とネットトラブルを危惧するようすもうかがえる。

 調査の詳細はWebサイトで閲覧できる。

《中川和佳》

advertisement

【注目の記事】

この記事の写真

/

advertisement

特集