回転させる玩具で目を負傷、販売元ら「使用中止」呼びかけ

 国民生活センターは2024年8月1日、回転させる玩具「フラッシュぶんぶんゴマ」の使用中に、破片が飛び、目を負傷した事故の原因について調査したテスト結果を公表した。回転中に破断し、破片が高速で放出される可能性があることから使用中止を呼びかけている。

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破損した回転させる玩具
破損した回転させる玩具 全 4 枚 拡大写真

 国民生活センターは2024年8月1日、回転させる玩具「フラッシュぶんぶんゴマ」の使用中に、破片が飛び、目を負傷した事故の原因について調査したテスト結果を公表した。回転中に破断し、破片が高速で放出される可能性があることから使用中止を呼びかけている。

 商品名「フラッシュぶんぶんゴマ」は、円形の回転体に通した紐の両端(リング)をタイミング良く引いたり緩めたりすることで回転させて遊ぶ玩具。飲食店でおまけとしてもらった被害者の20代男性が回転させたところ、数秒で破損し、破片が目に当たり負傷したという。このほか、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)には、2024年4月にイベントの景品としてもらった当該品を使用中、目に破片が当たったという同種の別の事故が1件寄せられている。

 国民生活センターは、通信販売にて50個入りで販売されていた同型品を購入し、外観を確認したところ、回転体に亀裂や割れが生じている個体が複数確認され、それらを回転させたところ、10回程度回転させただけで部品の一部が破断し、破片が飛散するものがあった。大人が通常使用したときの回転速度を調査したところ、最高回転時の回転体の外周速度は、約160km/hに達し、回転中に破断し破片が飛散した場合には、この速度で放出される可能性があると考えられた。

 販売元の三洋堂も、「フラッシュぶんぶんゴマ」で怪我の事例が発生したことを受け、原因は、一部プラスチック本体に亀裂や割れが発生したものが流通し、使用の際に回転で割れが破損すると公表。手元に該当製品がある人は、ただちに使用を中止するようお願いしている。

《田中志実》

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