2024年度(令和6年度)医学部医学科の入学者選抜において、女性の受験者数が2019年度の調査開始以降初めて5万人を超えたことが、文部科学省の調査結果から明らかになった。男女別の平均合格率については、男性12.3%、女性10.6%と、少し差が開く結果となった。
文部科学省では、2018年に医学部医学科の入試において女性を不利に扱うなどの不適切な事案が発覚したことを受け、2019年度の入試以降、すべての医学部医学科を対象に大学ごとの男女別合格率等を一覧にまとめ公表している。
2024年度入試における受験者数は全体で12万102人、合格者は1万3,871人、合格率は11.5%。男女別の受験者数は、男性6万7,804人、女性5万2,298人で、女性は2019年度以降では最多、初めて5万人を超える受験者数となった。
男女別の平均合格率は、男性12.3%、女性10.6%となり、前年度に比べ男性は0.5ポイント減、女性は1.6ポイント減。男女別の平均合格率を設置者ごとにみると、国立大は男性31.9%、女性28.3%。公立大は男性30.6%、女性28.8%。私立大は男性8.4%、女性7.7%となっている。
一覧では大学ごとのデータも見ることができる。たとえば、東京大学の合格率は、男性33.5%、女性35.5%と女性が男性を上回る結果に。岐阜大学、金沢大学、富山大学、九州大学では女性の合格率が50%を超え、大きく男性を上回っている。
データの詳細は文部科学省Webサイトから見ることができる。