【高校受験2025】鹿児島県、推薦選抜で「学科併願」導入

 鹿児島県教育委員会は2024年10月18日、2025年度(令和7年度)公立高等学校入学者選抜実施要綱を公表した。推薦入学者選抜と第二次入学者選抜で学科併願を実施可能とするなど、変更点をまとめている。

教育・受験 中学生

advertisement

推薦入学者選抜不合格の際の留意事項
推薦入学者選抜不合格の際の留意事項 全 6 枚 拡大写真

 鹿児島県教育委員会は2024年10月18日、2025年度(令和7年度)公立高等学校入学者選抜実施要綱を公表した。推薦入学者選抜と第二次入学者選抜で学科併願を実施可能とするなど、変更点をまとめている。

 2025年度公立高等学校入学者選抜実施要綱によると、おもな変更点は3つ。推薦入学者選抜で「自己推薦方式と学校推薦方式」の実施を可能とする。推薦入学者選抜と第二次入学者選抜で学科併願を実施可能とする。一般入学者選抜において、追加選抜を実施する。

 推薦入学者選抜では、すべての学校・学科において学校推薦方式と自己推薦方式の2方式から1つまたは2つを選択して実施することができる。学校推薦方式と自己推薦方式それぞれの定員については、各高等学校において定めることができる。なお、両方式を実施している高等学校や、いずれか一方のみを実施している高等学校があるため、各校の推薦入学者選抜の募集要項で確認が必要。また、出願は1人1校1学科に限るが、学科併願による募集を行う高等学校においては、複数の学科に出願することができる。

 また、2025年度から推薦入学者選抜および第二次入学者選抜において学科併願を導入。2つ以上の学科がある高校で学科に志望順位(第1志望、第2志望)をつけて出願できる制度となっている。学科併願で出願することで合格の可能性が広がる。公表された「推薦入学者選抜不合格の際の留意事項」によると、推薦入学者選抜で不合格となった者については、引き続き一般入学者選抜(学力検査)に出願することになる。一般入学者選抜(学力検査)で学科併願を実施する高校に出願する場合は、推薦入学者選抜における学科の希望順が引き継がれることになる。しかし、出願変更により、併願する学科の追加、取消、希望順位の変更ができる。なお、一般入学者選抜(学力検査)のみ学科併願を実施する高校に出願する場合は、出願変更により第二希望以下の学科を希望することができる。

 さらに、一般入学者選抜において、追加の選抜を実施する。追加の選抜を受検できるのは、一般入学者選抜に出願し、かつ本人に帰責されないやむを得ない身体・健康上の理由(新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症、月経随伴症状等の体調不良など)により、3月5日と6日の学力検査を別室での受検も困難で全部または一部を受検できない者のうち、定める手続きにより志願先高等学校長に承認を受けた者を対象とする。申出期間は3月5日と6日。選抜は3月11日に実施する。

 そのほか公表された「2025年度鹿児島県公立高等学校入学者選抜方法案内」では、各学校の募集定員、推薦入試の定員、学区外からの枠、学科併願による募集(一般入学者選抜、推薦入学者選抜、第二次入学者選抜)、くくり募集、傾斜配点、帰国生徒等特別入学者選抜、学区外からの一定枠などをまとめている。あわせて、「高校入試Q&A」も掲載し、わかりやすく紹介している。たとえば、「くくり募集とはどのような制度ですか」の質問に、「2つ以上の学科をまとめて募集し、1年生では共通の学習をして、2年生から各学科に分かれて学習する制度。高校に入って学びながら自分の進む学科を決めていきます」と回答している。

 2025年度鹿児島県公立高等学校入学者選抜は、推薦選抜の面接などを2025年2月4日に実施し、合格内定者発表を2月10日に行う。第一次入学者選抜における一般入学者選抜は、3月5日と6日に学力検査を実施、3月13日に合格発表を行う。2025年度の変更点などの詳細はWebサイトにて公開している。

《田中志実》

advertisement

【注目の記事】

この記事の写真

/

advertisement

特集