東北大学、量子コンピューティング講座2025年1月開始

 東北大学大学院情報科学研究科は、量子コンピューティングによるソリューション創出を目指した公開伴走型生配信授業「QA4U3」を2025年1月より実施する。全国の高校生、大学生、大学院生、高専生、そして社会人を対象に、量子アニーリングマシンを活用したプログラミング技術を習得する機会を提供する。

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Quantum Annealing for You, The 3rd Challenge! (QA4U3)
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 東北大学大学院情報科学研究科は、量子コンピューティングによるソリューション創出を目指した公開伴走型生配信授業「QA4U3」を2025年1月より実施する。全国の高校生、大学生、大学院生、高専生、そして社会人を対象に、量子アニーリングマシンを活用したプログラミング技術を習得する機会を提供する。

 同講座は、量子アニーリングを利用して社会課題の解決や事業開発を行いたいと考える人々に向けて設けられた。プログラミング未経験者や量子コンピュータに不慣れな人々でも参加できるよう、初歩的な数学から数式モデリングを紹介する。オンラインでの公開伴走型授業として、参加者は量子アニーリングマシンを自由自在に操るスキルを身に付けることができる。

 講座は、講義編、企画編、卒業試験の3部構成で行われる。講義編では、YouTubeによるライブコーディングを通じて、場所や時間に制約されることなく学習できる環境を提供する。講義はアーカイブされ、いつでも受講可能である。参加者は、コミュニティで交流しながら、講義後に感想を述べたり議論をしたりすることができる。

 企画編では、講義編で得たスキルを実践する場として、グループでのアプリ制作が行われる。参加者は4~5人程度のグループを作り、文系理系、年齢やバックグラウンドを問わず、自分の特性を生かして活動する。Discordを用いたオンラインミーティングにより、全国各地に散らばる多様なバックグラウンドを持つ参加者と協力する。

 卒業試験では、グループワークの成果をプレゼンテーションおよびデモンストレーションで発表する。卒業試験を通過した参加者には、東北大学のオープンバッジが発行され、その修了を証明することができる。さらに、卒業後のキャリアプランの支援として、量子スタートアップの創出支援や量子関連企業への転職・就職支援、学会発表および論文等による研究成果の発表支援が行われる。

 この講座は、内閣府が実施する戦略的イノベーション創造プログラムにより支援されており、参加費は無料である。詳細な日程は、イベントホームページにて随時発表される予定である。

◆東北大学 Quantum Annealing for You, The 3rd Challenge!(QA4U3)
期間:2025年1月31日(金)から5月末日まで(予定)
会場:オンライン(YouTube Live)
対象:高校生、高専生、大学学部生、大学院生、社会人
参加費:無料
申込方法:Webサイトにて登録

《佐藤愛》

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