全国の受験生を支える駿台…地元ならではの安心感とハイレベル指導

 大学入学共通テストまで残り約1か月。全国の大学受験生は、焦りを感じながらも受験勉強の総仕上げに取り組んでいるころだろう。残り1か月で学習効果を最大化するためにすべきこととは。駿台予備学校仙台校・立川校の高卒クラス担任に話を聞いた。

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全国の共通テスト受験生を支える駿台…地元ならではの安心感とハイレベル指導
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 大学入学共通テスト(以下、共通テスト)まで残り約1か月。全国の大学受験生は、焦りを感じながらも受験勉強の総仕上げに取り組んでいるころだろう。残り1か月で学習効果を最大化するために、すべきこととは。駿台予備学校仙台校・立川校の高卒クラス担任に話を聞いた。

インタビュイー:
花田 裕樹氏:駿台予備学校 仙台校・高卒理系クラス担任
篠﨑 玲奈氏:駿台予備学校 立川校・高卒文系クラス担任


全国で受験生をサポートする駿台予備学校

--全国に校舎を展開する駿台予備学校。校舎によって通っている学生の特徴や雰囲気も異なると聞きます。それぞれの校舎の特徴について教えてください。

花田氏:仙台校に通っているのは公立高校出身者が中心です。私立校が少ない地域ということもあり、 公立校で部活を3年間頑張って、高3夏以降に通い始める学生も多いですね。講師と学生の距離が近く、講師が待機している講師室を訪れる学生も多いアットホームな校舎です。

 東北6県を中心にさまざまな地域から来ており、自宅からの通学が難しい学生の大半は駿台の指定寮で生活しています。地元東北大の人気が圧倒的ですが、幅広く全国の国公立大を目指す学生が多いです。

篠﨑氏:立川校は公立高校出身者が約6割で、特に都立高校出身の学生が多いです。学校行事や部活が忙しくて受験勉強を始めたのが高3の秋、浪人して初めて予備校に通うという学生も少なくありません。

 都心の校舎と比較すると小規模な分、立川校も講師と学生との距離が近く、講師も生徒ひとりひとりにあわせて丁寧に指導しています。「都心の校舎にも通える距離だが、移動時間を勉強にあてたい」「気軽に相談できるアットホームな雰囲気で勉強したい」という理由で立川校を選んだという話も学生から聞きます。

取材に応じてくれた駿台予備学校 立川校・高卒文系クラス担任の篠﨑 玲奈氏

直前期のカギは「時間配分を意識した演習」

--共通テストまで残すところ約1か月となりました。ここから本番まで各教科でどのように勉強を進めれば良いかを教えてください。

数学

花田氏:数学は共通テストに切り替わってから問題文の文章が長くなり、計算量も増え、試験時間に対してシビアな問題構成になりました。

 そのため、残りの期間は試験本番を意識して時間配分を考え、どんどん演習をしてほしいです。具体的には、教科書に載っているような基本問題に関しては、問題文をみた瞬間に解法がパッと頭に浮かぶくらいまで慣れてほしいところ。基本問題は素早く正確に解いて、難しい問題を解くための時間を確保するよう、時間配分を意識してほしいと思います。

英語

篠﨑氏:リーディングは時間が足りないと悩む生徒が多いのですが、各設問を何分で解くのか、時間配分をしっかり決めて、その時間を必ず守る練習をしてください。決めた時間で解けなかった場合、次に進み、全体で点数を取る意識を日ごろからもっておくこと。時間のプレッシャーという負荷をかけた状態で問題を解くことでトレーニングでき、本番にもつながります。

 リスニングは、直前で大きく点数が上がる科目ではありません。この1か月、 毎日必ず触れる、耳を慣らすことが大事です。加えて、スクリプトを読みながら聞き直すなど、復習を重視してほしいですね。さらに、気持ちの切り替えも重要です。後半部分は2度読みではなく1度しか流れません。聞き取れなかった場合は頭を切り替えて次に集中する練習もしておきましょう。

国語

篠﨑氏:国語は現代文・古文・漢文と3科目で構成されているので、自分なりの解答順や時間配分を見つけるためにも、問題演習にしっかり取り組んでください。現代文は2025年度から新しく資料型の問題が1問増えるので、予想問題をしっかり解いて形式に慣れることが重要です。とはいえ、資料型問題はまだ数が少なく、難易度もバラつきがあるので、点数は気にしなくて良いと思います。

 国語では、正解、不正解という結果だけでなく、誤りの選択肢が「何を根拠に誤りなのか」を理解して解答できるようにしておくこと。そのためにも復習は重要ですね。

社会

篠﨑氏:知識量で点数が変わる科目なので、1か月前もこれまでどおり、知識を定着させる勉強を継続してほしいと思います。共通テストの社会では、国語や英語と異なり文章をすべて理解しなくても解答できる問題があるので、先に設問を把握してから、資料に戻って解答する問題演習がお勧めです。

情報Ⅰ

花田氏:2025年度が初めての試験なので、試験データの蓄積がない状況ではありますが、結局は試作問題や予想問題を解くしかないと思います。駿台ではICT教材を活用して、基礎的な知識の習得と問題演習を行っています。自学の場合も同様に、授業や教科書で習ったことをアウトプットし、身に付けるのが良いのではないでしょうか。試作問題をみると、プログラミングやデータの活用と分析など、後半部分は非常に高い配点になっています。高得点を狙うのなら後半部分をしっかり解けるようにしておきたいところ。普段から問題演習を繰り返して解き方を体に染み込ませましょう。駿台ではお通いでない方に向けても、直前の情報I対策のイベントを用意しています。

共通テスト情報I 直前対策講座
取材に応じてくれた駿台予備学校 仙台校・高卒理系クラス担任の花田 裕樹氏

やりっぱなしにしない…問題演習は必ず復習とセットで

--共通テスト対策を進めるにあたり、必ずやっておくべきこと、避けるべきことを教えてください。

花田氏:やるべきことは演習、そして何よりその後の復習です。問題を解き終わったら、しっかり復習をして、また問題演習に戻るというサイクルを着実に回すことが大切です。避けるべきは、復習をせずやりっぱなしにすること。特に現役生は「10年分やらなくちゃ」など量をこなすことばかりに気を取られ、問題演習自体が目的になってしまう生徒が多いので注意が必要です。

篠﨑氏:加えて、問題演習の段階から、解答をマークシートに転記し、問題冊子に解答を丸をつけるという作業を怠らずにやっておくこと。細かいことのようですが、本番では問題を解く以外に、問題冊子にも丸をつけておかないと自己採点ができません。重要な作業ですので、それも含めた時間感覚を身に付けておく必要があります。また、試験本番では周りに人がいて、気が散る環境であることを意識し、教室など試験会場と似た場所で演習するのも良いと思います。

 一方で避けたほうが良いのは、点数で一喜一憂してしまうこと。たとえ問題演習で思うような点数が取れなくても、「弱点が見つかった。次はできる」とポジティブに捉えることが大切です。復習に取り組み、ひとつひとつの正答・誤答がなぜそうなったか根拠をもって解答できるようになると、自分の成長を実感でき、自信につながります。

1週間前から試験当日と同じ生活を

--共通テスト1週間前、前日、そして当日はどのようなことに気を付けるべきですか。

花田氏:1週間前から生活リズムに気を付けてほしいです。夜更かしせずに睡眠時間をしっかりとり、朝は試験当日と同じ時間帯に起きて勉強するなど、当日を意識した生活リズムで、無理をして体調を崩さないようにしましょう。

篠﨑氏:早めに試験会場の下見やルート確認をしておくと良いでしょう。最短の行き方はもちろん、万が一その交通手段が使えなくなった場合に備え、第2、第3のルートを調べておくと当日焦らずに済みます。

花田氏:試験前日は、無理をせず、翌日にこれまで培ってきた力を発揮するために、今までやってきたことの簡単な見直しにとどめましょう。試験会場までの地図をもう一度確認するなど、慌てずに次の日の準備をしてください。

篠﨑氏:そのほか、持ち物のチェックと、食事にも気を付けてほしいですね。消化が良くお腹を冷やさないようなもの、食べ慣れたものを食べると良いです。前の晩は緊張して眠れないこともありますが、目をつぶって横になるだけでも体力は回復します。とにかく早めに布団に入って、横になってほしいと思います。

花田氏:当日は、何があっても落ち着いて行動すること。交通機関が遅延、運行中止になっても、運行会社が発行する遅延証明があれば試験開始時間を遅らせるなどの対応などをしてくれることもあります。不測の事態が起こったとしても、まずは落ち着いて試験会場などの問合せ先に連絡を入れてください。指示を仰いだら、焦らずに会場に向かいましょう。

篠﨑氏:脳の働きは、起床してから3時間後がもっとも活発になると言われます。試験開始時間から逆算して、3時間前には起きていられるようにしましょう。試験会場に着いたら、トイレの場所も確認をしてください。いちばん近いトイレ以外にも、混みあったときに行けるように別のフロアのトイレも確認しておくと良いですね。

「切り替え上手な生徒」が強い

--共通テスト本番でうまくいく受験生に共通点はありますか。

花田氏:当たり前の話になりますが、しっかり勉強を続けてきた土台のある人は、何があっても実力を発揮できる強さがあります。

篠﨑氏:切り替えが上手な人も強いですね。わからない問題があっても執着せずに気持ちを切り替え、ほかの問題で得点しようとする人は結果的に点数を伸ばしやすいです。また、共通テストは1日に複数科目を受けるので、前の科目が思うようにできなくても、ネガティブな気持ちを引きずることなく、次で挽回しようと切り替えることが大事ですね。

--共通テスト後はそれぞれの志望大学での二次試験など、遠方に出向く受験生も増えてきます。そうした「遠方受験」の生徒に対し、駿台予備学校ではどのようなサポートをしていますか。

花田氏:仙台には、東北大があることもあり、多くの遠方受験生が集まります。そうした受験生は前日もしくは2日前に現地入りして前泊することが多いため、仙台校ではそのタイミングに合わせて、駿台OBOGの現役東北大生を交えた相談会やアドバイス会などを行っています。加えて、遠方から来た駿台生には、自習室として教室を開放することもあります。

 夏期講習や冬期講習の際に「仙台校の授業を対面で受講したい」と他地域の受験生から要望がある場合には、一時的に駿台の指定寮への入寮を認めることもあります。同様に、遠方受験の駿台生の宿泊先として入寮を許可することもあります。アイドルのコンサートと試験日程が重なって、近隣のホテルの空室がないという事態が過去にありました。そうした予期せぬトラブルに対しても、相談に乗り、できる限りのサポートをしています。

篠﨑氏:立川校も一橋大の近隣に位置しているので、同大学を受験する他地域の駿台生が来たときには自習室を開放します。直前期には駿台生向けの個別質問会も実施しており、講師がティーチングアドバイザーとして、過去問を使って1対1で個別指導してくれるため、最後まで安心して学習ができ、自信をもって試験に臨めると好評です。

--地域色を生かした地域密着の丁寧なサポートも魅力的ですね。

花田氏:地元の事情をよく知る講師や職員のサポートが充実している一方、首都圏の校舎の有名講師も地方校舎をまわって、全国で講義をしています。今はデジタル化も進んでおり、首都圏・地方問わず大学別対策演習などは、Web配信も行うなど、どこに住んでいても、行きたい大学の情報を入手できる環境を整えています。全国区のハイレベルな授業も、地域にあわせた手厚い授業も用意されている「良いとこどり」こそが駿台の魅力ではないでしょうか。

--駿台の講師の皆さんは、常にその学問領域を学び直しながら、最先端をキャッチアップしている印象があります。その講師の授業が全国で対面でも受けられるのは駿台の大きな強みですね。

花田氏:学生たちからは「わからないところを講師室へ質問に行くと、いつも丁寧に教えてもらえるので安心する」という声を聞きます。難関大になるほど出題内容も専門的で高度なものもあり、過去問などの質問先に迷ってしまう生徒も多いので、その点、駿台は安心して受験勉強を進められる環境なのだと思います。

篠﨑氏:地方校舎も含めて、そういう講師の授業に刺激を受けると、学生の勉強へ取り組む姿勢やモチベーションが変わります。「駿台の授業を通して学問への関心が深まった」と実感している学生も多いようです。

受験直前「人生でいちばん勉強する1か月」に

--本番までラストスパートをかける受験生に向けてメッセージをお願いします。

篠﨑氏:共通テストまでの1か月で学力を伸ばすことは十分可能です。先ほど述べた「演習と復習のサイクル」を行えば、学んできた内容が定着します。問題演習を通じて実践力を養えば、まだまだ点数を伸ばせますので、1分1秒を大事に、最後まで諦めずに粘り強く頑張ってください。

花田氏:この1か月を人生でいちばん勉強する1か月にしてもらいたいです。共通テストがうまくいくと、勢いよく個別試験を迎えられます。我々も最後まで皆さんと一緒に力を尽くします。

高1・2の着実な学びが受験時のアドバンテージに

--最後に、来年、または再来年に向けた高校1・2年生に向けて、学習に関するアドバイスをお願いします。

花田氏:学校の勉強をおろそかにしないこと。受験学年の高3になってから、高1・2の基礎に戻らなければいけないのは非効率的です。高3の1年間をしっかり受験準備にあてられるよう、今の学習内容をしっかりと身に付けましょう。特に、英語・数学・国語は、高2までにしっかりやっておくと、高3での受験勉強が楽になります。

篠﨑氏:共通テストにおいては、高1・2で学ぶ内容がベースになります。学校で日々学んでいることをないがしろにせず、本質理解に努めれば、大学入試において大きなアドバンテージになります。未来の自分のために、目の前の学習は丁寧に取り組んでほしいですね。

--ありがとうございました。


受験生を応援する駿台のネットワーク

 全国をあげて、全校舎で受験生を応援する駿台予備学校の懐の深さを感じた取材だった。コロナ禍が落ち着き、年明けから始まる大学入試では、地方の生徒が都市部に、都市部の生徒が地方にと、大きな移動をともなうケースもある。ただでさえプレッシャーが大きい受験において、慣れない地域や場所でも、各校舎でサポートがあり、いつもの場所に近い環境で勉強できることは、大きな安心材料だろう。講師の先生、クラス担任含め職員の方々、そして全国の校舎で頑張る仲間たちとともに、受験生活を乗り切ってほしい。

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《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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