TIMSS2023、日本の中2は数学4位・理科3位…正答率67.2%の数学問題とは

 国立教育政策研究所は2024年12月4日、IEA国際数学・理科教育動向調査「TIMSS2023」の結果(概要)を公表した。2023年においても、参加した小学4年生・中学2年生ともに平均得点は高い水準を維持。今回は、中学2年生の結果概要と、公開された問題の一部を紹介する。

教育・受験 中学生

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平均得点および順位の推移
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<正答>
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 日本では、簡単な場合について確率を求めることについて中学校2年生で学習する指導要領となっている。「確率」の学習では、さいころの目の出方や2枚の硬貨を投げた時の表と裏の目の出方など、起こり得るすべての場合を簡単に求めることができる事象を取り上げて、実際に生徒に試行させ、求めた確率を実感を伴って理解できるような指導を行なっている。国立教育政策研究所は、中2でのこうした学習が、同設問の高い正答率につながっているのではないかと分析している。

 数学における日本の中2の平均得点は「内容領域別」「認知的領域別」ともに国際的に高い水準にある。算数・数学で400点に達した割合は小4・中2ともに99%と極めて高く、625点以上の高得点層の割合は小4で32%、中2で37%と国際中央値より高い水準となっている。

 TIMSS2023の結果(概要)については、国立教育政策研究所のWebサイトから見ることができる。

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《畑山望》

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