福島大学は2025年4月9日、現行の3学群を教育学部・政経学部・理工学部・食農学部の4学部に再編し、2027年度(令和9年度)の募集開始を目指し検討を進めていると発表した。あわせて附属小中学校を統合し「福島大学教育学部附属義務教育学校(仮称)」を新設する構想を明らかにした。
福島大学学士課程改革構想は、2027年度(令和9年度)と2031年度(令和13年度)の2段階改革を計画。2027年度改革では、現行の3学群・5学類を4学部・3学科1課程に再編。さらに福島大学附属小学校および附属中学校は統合し、「福島大学教育学部附属義務教育学校(仮称)」(定員636名)を新設する。
具体的には、人文社会学群人間発達文化学類は、人材育成を目的に「教育学部学校教育教員養成課程(仮称)」(入学定員235名)へ改組。人文社会学群行政政策学類および人文社会学群経済経営学類は統合し、社会実装等の課題に対応できる「政経学部政経学科(仮称)」(入学定員400名)へ一本化する。
また、理工農の研究機能強化を目的に、理工学群共生システム理工学類は、「理工学部理工学科(仮称)」に名称変更し、入学定員を215名に増員。農学群食農学類は、「食農学部食農学科(仮称)」に名称変更し、入学定員を135名に増員する。
2027年度以降の入試については、教育学部(仮称)と政経学部(仮称)は、現在検討中で決まり次第、公表予定。理工学部(仮称)と食農学部(仮称)は、学類から学部への変更にともなう選抜方法の変更はないという。
なお、今回の再編計画により、人文社会学群行政政策学類夜間主は、2026年4月をもって学生受け入れを停止する。
福島大学学士課程改革構想は今後、文部科学省等関係者と調整のうえ、2026年度に文部科学省大学設置・学校法人審議会の審査を受ける予定であり、審査結果によっては変更となる可能性もあるとしている。