甲南女子大学、「社会学部」「教育学部」2026年4月始動

　甲南女子大学（兵庫県神戸市）は、2026年4月に「社会学部 総合社会学科」の開設、および「人間科学部 総合子ども学科」から「教育学部 子ども教育学科」への名称変更を進めている。

　新たに開設予定の「社会学部 総合社会学科」では、現代社会に相互に関わる3領域の知識を身に付け、現代社会を総合的に理解し、他者と協働して主体的に課題を解決する人材を育成する。「教育学部 子ども教育学科」では、甲南女子大学が長年培ってきた「子ども学」をベースに、子供期全体への総合的な理解を深め、幅広くかつ専門性をもった保育・教育者を育成する。

　社会学部 総合社会学科は次の3つの専攻を設ける。

●メディア社会学専攻：メディアや文化を入り口に、現代社会を読み解く
●ビジネス社会専攻：新しい社会的価値を生み出すためのビジネススキルを身に付ける
●生活環境学専攻：暮らしに関するテーマを実践的に学び、社会で生きるスキルを身に付ける

　「メディア社会学専攻」「生活環境学専攻」では、これまでの人間科学部 文化社会学科と生活環境学科の実績ある学びを引き継ぎつつ、より分野横断・総合的な学びを提供。「ビジネス社会専攻」では、経営・マーケティング・全員発揮型のリーダーシップなど、これからのビジネスの現場で求められる知識やスキルを幅広く学び、新しい社会的価値を創造する。3専攻ともに地域や企業等と連携した実践的な学びを重視する。取得できる学位は学士（総合社会学）、入学定員は200名、修業年限は4年を予定している。

　「教育学部 子ども教育学科」は、現行の人間科学部 総合子ども学科の理念と養成する保育・教育者像を継承。保育士資格、幼稚園教諭一種免許状、小学校教諭一種免許状の3つの資格・免許を取得できるカリキュラムを提供し、他大学と連携した通信課程の活用により、さらなる免許の取得が可能となる。資格・免許取得のための学びだけでなく、保育・教育者としての専門性を身に付けるためのプログラムを開講する。取得できる学位は学士（教育学）、入学定員は110名、修業年限は4年を予定している。

　なお、設置計画は予定であり、内容は変更となる場合がある。また、学部・学科・専攻の名称はすべて仮称。

　甲南女子大学は『大学探しランキングブック2025』（大学通信 2024年12月13日発行）において、「就職力が高い大学」「キャリアサポートをはじめ学生サポートが充実していると思われる大学」「いろいろな資格を取得できる大学」で近畿地区の女子大学1位を獲得したほか、複数の項目でランクインし「就職に強い女子大」としてのイメージを堅持している。全国で共学化や学部再編などの大学改革が進む中、2025年4月の心理学部に続いて、2026年4月に社会学部と教育学部を新たにスタートさせることを発表し、着々と魅力化を進める同大学が、どのように学びをアップデートしていくのか、注目が集まる。