お茶の水女子大学は、2026年4月にお茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 博士前期課程に「共創工学専攻(仮称)」を新たに設置する構想を発表した。「文化」や「社会」の知を「工学」と協働させることで、社会ニーズを幅広く捉え、未来の社会・環境・文化を共創するための、高い実践力を有する人材育成を目指す。
同学では2024年度に「文化」「社会」の知を「工学」と協働させ、安全、安心、快適な社会のための技術の構築と技術を応用した文化の創造を目指す共創工学部を立ち上げた。この理念をもちつつ高度な技術と知識、さらに実践力をあわせもちリーダーシップを発揮できる専門家を育成する高等教育期間として、2026年4月に博士前期課程「共創工学専攻(仮称)」の新設を計画している。
カリキュラムは、共創基礎科目群では、共創能力(発想力・発見力・デザイン力・対話力)を理解し、工学分野との社会共創の基礎を学ぶ。専門科目群では、高度な知識・技術、共創する学術系知識を修得するため、工学系科目、工学と共創する学術系科目から学ぶ。さらに、専門実践科目群では、工学とデータサイエンス、人文学・社会科学とを高度に協働させ社会実装する実践的な実習科目・演習科目により、共創能力を培い、主体的・協調的な学びの態度や実践力を養うという。
「共創工学専攻(仮称)」の定員は10名。2026年4月の開設を目指す。なお、設置計画は予定であり、変更が生じる可能性がある。