【夏休み2025】55%が1人で留守番…小学生の実態と親の悩み

 DeltaXが運営する塾選は、「小学生の夏休みの過ごし方」について調査を実施した。調査の結果、保護者の71%が夏休みの過ごし方に悩んでいることが明らかになった。

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小学生の夏休みの過ごし方 実態意識
小学生の夏休みの過ごし方 実態意識 全 4 枚 拡大写真

 DeltaXが運営する塾選は、「小学生の夏休みの過ごし方」について調査を実施した。調査の結果、保護者の71%が夏休みの過ごし方に悩んでいることが明らかになった。特に「暇を持てあます」「デジタルデバイスの使用時間」「生活リズムの乱れ」がおもな悩みとしてあげられている。

 同調査は、小学生の子供を持つ保護者を対象に実施し、100名の有効回答を得た。調査時期は2025年6月。

 夏休み期間中、小学生の子供たちはどのように過ごすのか。調査の結果、もっとも多かったのが「ひとりで留守番をする」という選択肢で、55%にのぼる。これは多くの共働き家庭が直面する現実を反映していると言える。また、祖父母に頼る家庭も少なくないことから、現代の家族構成や共働き世帯の多さがうかがえる。

 保護者が夏休みの過ごし方について抱える具体的な悩みをランキング形式で紹介する。第1位は「子供が暇を持てあます」であり、外出時の気温の高さや学校のプール解放がないことが原因で、自宅で過ごす時間が増えることが悩みとなっている。第2位は「ゲームをする時間が長くなる」で、暑さから外で遊ばせることが難しく、ついタブレットやゲームに頼ってしまうという声が多い。第3位は「生活リズムが崩れてしまう」で、夜更かしや朝寝坊が増えることが新学期に向けての切り替えを難しくしている。

 これらの悩みを乗り越えるために、保護者たちはさまざまな工夫を凝らしている。たとえば、朝型生活と学習時間を設けることで生活リズムを整え、子供自身に1日のスケジュールを立てさせることで自主性を育む取り組みが行われている。また、ゲームやスマホの使用にルールを設けることで、利用時間を管理する工夫も見られる。

 さらに、猛暑が続く夏でも家の中で楽しく過ごせるように、家庭での「小さなイベント」づくりや学びやすい環境の整備が行われている。外での活動についても、安全に配慮しながら涼しい室内施設や水辺の遊び場を選ぶなどの工夫がされている。

 今回の調査で、小学生の夏休みは、半数以上の家庭で子供がひとりで留守番をしているという実態と、保護者の多岐にわたる悩みが明らかになった。特に「暇を持てあます」「ゲームやスマホの長時間利用」「生活リズムの乱れ」は共通の課題である。しかし、多くの保護者が工夫を凝らし、この期間を子供にとって有意義なものにしようと努力している。規則正しい生活リズムの維持、家庭での「小さなイベント」創出、安全に配慮した屋外活動、そして親子での時間と自立のバランス。これらの工夫は、悩みを軽減し、夏休みをより豊かにするための大切なヒントになりそうだ。

 また、「自然に触れる」「家族旅行」といった非日常の体験をさせたいと願う保護者が多いことから、夏休みが「子供の心身の成長と家族の絆を深める貴重な機会」と捉えられていることがわかる。2025年の夏休みは、これらのヒントを参考に、それぞれの家庭の状況や子供の興味関心に合わせて計画を立ててみてはいかがだろうか。

《吹野准》

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