東京都生活文化スポーツ局は、2025年度の東京都内私立中学校の学費の状況を公表している。調査対象となった181校の初年度納付金の平均額は103万3,387円で、前年度に比べて2万4,025円(2.4%)増加した。
調査対象は、都内私立中学校181校(休校中の学校など除く)で2025年度の初年度納付金(授業料、入学金、施設費および学則上のそのほか納付金)について調査。対象校のうち、77校(42.5%)が初年度納付金(総額)の値上げを実施し、3校(1.7%)が値下げ、101校(55.8%)が据え置いた。
初年度納付金の最高額は上野学園(国際コース)の211万7,800円、ついで玉川学園中学部(IBクラス)の193万2,300円、3位はドルトン東京学園中等部の154万円、4位は成蹊(国際学級)の152万6,000円、5位は慶應義塾中等部の148万円。一方、最低額は八王子実践の66万8,000円だった。
値上げ額がもっとも大きかったのは、開智日本橋学園で20万2,000円(27.0%増)、ついで2位は神田女学園の19万8,000円(21.9%増)、3位は広尾学園小石川の14万8,000円(17.6%増)、4位は聖学院の14万4,000円(15.9%増)、5位は攻玉社の14万1,200円(15.0%増)だった。
費目別の平均額は、授業料が51万4,983円、入学金が26万5,296円、施設費が3万2,670円、そのほかが22万438円だった。
このうち、授業料の最高額は玉川学園中学部(IBクラス)の136万1,000円、ついで上野学園(国際コース)の135万円、ドルトン東京学園中等部と慶應義塾中等部の2校が93万円、玉川学園中学部(一般クラス)の86万円、早稲田大学高等学院中学部の85万5,000円と続いた。一方で、最低額は愛国の30万円だった。
入学金の最高額は頌栄女子学院の45万円、ついでドルトン東京学園中等部の40万円、広尾学園と広尾学園小石川の2校が38万8,000円、女子学院と桜蔭の2校が38万円、武蔵が37万円、最低額はサレジオの8万円だった。
施設費の最高額はサレジアン国際学園世田谷、本郷、国立音楽大学附属(演奏・創作コース)、品川翔英の4校で20万円、ついで国立音楽大学附属(総合表現コース)の17万円、聖心女子学院中等科と東京女学館の2校で16万円、そのほか9校で15万円、順天の14万円だった。一方、施設費がかからない学校は146校だった。
10年以上学費を据え置いている学校は19校あり、最長は大妻中野の28年連続。一方で、初年度納付金の平均額は4年連続で上昇しており、2021年度から2025年度にかけて約6万3,000円増加している。