山口県教育委員会は2025年9月10日、2025年3月公立高等学校等卒業者進路状況調査の結果を公表した。卒業者総数に占める大学等進学率は前年比0.9ポイント増の52.2%。過去5年間でもっとも高い水準となった。
令和7年(2025年)3月公立高等学校等卒業者進路状況調査は、山口県内の公立高等学校および県立中等教育学校48校7分校の卒業者を対象に、2025年5月1日現在における進路状況を取りまとめたもの。
2025年3月の卒業者総数(全日制・定時制)は、前年比117人増の6,698人。このうち、大学等進学者は前年比115人増の3,494人。卒業者総数に占める大学等進学率は前年比0.9ポイント増の52.2%に上昇した。専修学校等進学者は1,267人(構成比18.9%)、就職者は1,770人(構成比26.4%)であった。
大学等進学者の構成比は、国立大学27.3%、公立大学18.7%、私立大学47.0%、国公立短期大学0.3%、私立短期大学5.1%、高等学校専攻科1.4%など。学部系統別に大学の進学状況をみると、「社会科学(商学・経済学)」21.0%がもっとも多く、「工学」15.4%、「人文科学」11.5%、「教育」9.8%、「保健(看護)」6.7%と続いた。
大学の所在地別では、「山口県」32.3%、「福岡県」18.6%、「広島県」13.3%。山口県内への進学は、前年と比較して1.2ポイント増加した。大学の地域ブロック別では、「中国」51.0%、「九州」22.9%、「近畿」14.6%、「関東」8.3%、「その他(北海道・東北・北陸・甲信越・四国)」1.8%、「東海」1.4%の順に多かった。
一方、短期大学の所在地別では「山口県」が57.5%とおよそ6割を占め、「福岡県」21.5%、「広島県」8.1%と続いた。地域ブロック別の割合は、「中国」67.2%、「九州」26.3%、「近畿」5.4%、「関東」1.1%であった。