【とっておきの私立中学校2026】安田学園中学校…「学校完結型」教育で進路を実現

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、安田学園中学校を紹介する。

教育・受験 小学生
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生徒同士のコミュニケーションの場
生徒同士のコミュニケーションの場 全 6 枚 拡大写真

 2026年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。

 リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 本記事でご紹介するのは、安田学園中学校。東京都墨田区にある完全中高一貫の共学校だ。学校長・稲村 隆雄先生からのメッセージ、特色のある教育プログラムなどを紹介する。

自学創造

 本校の創立者・安田善次郎翁は、明治・大正時代を通して、金融・生損保・不動産を中心に、一代で「安田財閥」を築き上げ、金融・経済界の発展に多大な貢献をした人物です。本校は1923年、「実業界の有用な人物の育成は、社会貢献の基礎である」という創立者の信念に基づいて創立し、今年で102年目となります。常に社会に必要な人材を育成するという使命のもと、2012年に「自学創造」を教育目標に追加。工業・商業系の科を廃止して普通科のみの進学校となり、グローバル化する社会に適応するための学びを提供しています。

 また、2014年に男子校から男女共学化し、時代の流れに沿った進化を続けてきました。地域に貢献し、期待を持ってもらえるような学校になろうと頑張ってきた中で、生徒たちにも学校の取り組みが受け入れられ、大学進学実績も年々良い結果が出てきています。

 しかし、大学受験の結果はあくまでも通過点です。生徒ひとりひとりが自分自身の将来をしっかり考えたうえで進路を決めてほしい。そのために教員がサポートし、関わっていく方針で、具体的な夢を持ち、それを実現するために強い意志をもって進路を選択できる生徒が増えてきています。

 本校では「仮説力」「協創力」「実行力」「自己統制力」「人間力」の5つの力を育むことで、未来を生き抜く力を持ったグローバルリーダーとして成長できるよう、導いています。

安田学園中学校 校長 稲村 隆雄先生
説明会情報

どういう学び方をするの?

 同校の学びは「学校完結型」であることが特徴です。基礎学力を身につけるために英語と数学は週4回、朝15分間の「チェックテスト」を実施。テストに合格できなかった生徒は放課後補習を受けるシステムとなっており、わからないところを残さずに少しでも高いレベルで授業が受けられるように、学校生活の中で学びを完結できるよう導きます。

 中1・中2では、年5回の定期試験前の1週間を「独習ウィーク」とし、定期試験に向けた学習計画を立てて、朝と放課後の時間を利用して自習を行います。長期休みには英語・数学・国語の夏期講習、冬期講習を行い、それまでに学んだ学習内容を総点検したり、課題をベースに弱点克服を目指し、プラスαの学力を身に付けます。

 高2の12月と高3の7月には進学合宿を行い、大学受験に向かう強い個を形成する一方で仲間とやる気を高め合います。また、高2の3学期になると、志望大学群別に特化した講座を受講し、志望大学の進路実現に向けた進学力を高めます。

 こうした講座は外部委託ではなく、教員がすべて担当しています。もちろん、希望の進路によっては塾や予備校を利用する生徒もいますが、最大限学校を活用して進路を実現することができる学習環境となっています。放課後は19時45分まで自習室を利用することが可能です。

 同校では対話を重視し、教員同士、教員と生徒などのコミュニケーションを大切にしています。教員と生徒の距離が近く、二者面談の機会を多く設けています。教員と生徒の相互信頼により、生徒が自立して考え、行動する学校になると考えています。さらに三者面談やPTA懇談会など、保護者とのコミュニケーションも重視しています。

生徒同士のコミュニケーションの場

英語4技能を効果的に身につけ、コミュニケーション力を育成

 基本的な英語学習法の習得、学習習慣の形成から丁寧に指導するとともに、書く、読む、聴く、話す(やりとり・発表)の4技能5領域をバランス良く取り入れた授業を展開。実用的な英語コミュニケーションを身に付けるため、ネイティブ教員による授業の時間を多く取り入れています。

 英語力の習熟度目安として学年ごとに英検取得級の目標を立て、中3で約78%の生徒が準2級以上に合格。高3では45名の生徒が準1級を取得しています。また、授業に加えAIによる記憶定着システム「Monoxer」を導入し、AIにより自動生成された問題で記憶の状況を確認。知識の定着度合いを可視化しています。

 また、希望者は第2外国語として中国語、韓国語、フランス語から選択して学ぶこともできます。海外研修もニューヨーク、ニュージーランド、オーストラリアなどへの語学研修、修学旅行、短期留学、3か月留学などが豊富に用意されています。夏休みと冬休みに韓国の高校生と互いに訪韓、訪日して交流する日韓交流プログラムも実施しています。

英語・グローバルプログラム

論理的思考力を育てる探究プログラム

 同校の探究プログラムでは、個人やグループで気づいた疑問について、仮説を立てて検証し、考察するなどの方法で、根拠をもって論理的に探究することを学びます。中1では自然科学探究をテーマに、校外学習で海から興味を持った生物を採集。その生物について班で意見を出し合います。

 中2では社会科学を通じて人間と自然の関係を学びます。夏の宿泊行事で新潟県十日町市に行き、トキについてさまざまな調査を行い、疑問や意見をまとめて文化祭で発表します。中3では地域問題の解決方法を学びます。地域の歴史や文化を研究調査することと、自然と人間生活について考えることをテーマに修学旅行先の京都・奈良などで調査を行います。

 高校生になると中学で培った探究力を生かし、各自の興味・関心に合わせた個人探究を行います。ゼミ形式を採用し、担当の教員からアドバイスを受けながら探究の結果を論文にまとめます。昨年は医学部志望の生徒が「墨田区にドクターヘリを飛ばそう」という探究テーマで千葉大学のサテライトキャンパスで発表を行い、高評価を得ました。高2ではオーストラリア修学旅行に行き、グローバル探究を深め、国際的視野とコミュニケーション能力を養います。

探究プログラム

学校概要

所在地:〒130-8615 東京都墨田区横網2-2-25
アクセス:JR総武線「両国駅」徒歩3分、都営大江戸線「両国駅」徒歩6分、都営浅草線「蔵前駅」徒歩10分
電話番号:0120-501-528

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《編集部》

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