新潟産業大学の経済学科とウィザスが協働し、2021年4月にネットの大学managaraを開設した。この大学は、通学不要で完全オンラインにより学位を取得できる。今後、2026年4月には、新潟総合学園が運営する開志創造大学と協働し、情報デザイン学部を新たに開設する予定である。
日本では高等教育の環境が厳しさを増しており、2040年に18歳人口が74%減少することが予測されている。大学はこの流れに適応する必要があり、その中でmanagaraは新しい学びのプラットフォームとして注目されている。このプラットフォームでは、複数の大学の学部をまるでmanagaraの学部のように一体的かつ効率的に運営し、オープンな環境を提供することを目指している。さらに、各大学がもつ特長を生かし、高等教育の活性化を進めている。
情報デザイン学部では、AIを活用したデータ分析などを学び、実践的な問題解決力を養うカリキュラムが提供される。1年目には基礎教育として、学びの土台を築き、その後は学生の進路に応じた専門コースを選択することが可能である。また、企業と連携したPBL(Project Based Learning)授業を通じて、実際の現場での経験を得ることができる。科目数は基礎教育科目38、専門教育科目106で、定員は800名。授業料は25万円(税込)で、別途入学金や各種費用が必要である。
この新しい教育の形は、学ぶ場所や時間を選ばずに学べることから、地方に住む人々にも教育機会を提供する。また、オンラインの利点を生かし、学費負担を抑えることで、多くの学生にとってアクセスしやすい高等教育の選択肢としての役割を果たす。日本のIT人材不足という課題に対応し、デジタル人材の育成を目指し、課題解決と価値創造ができる力を身に付けた人材を養成することを目的としている。