芸術と遊び創造協会が運営する東京おもちゃ美術館で、2025年10月26日に「グッド・トイフォーラム」が開催され、グッド・トイ2025の大賞および部門賞が発表された。この「グッド・トイ」は、消費者目線で親や祖父母のおもちゃ選びの参考となることを目的とした賞で、全国のおもちゃコンサルタントの投票によって決定されるものである。
同フォーラムで発表されたグッド・トイ2025の受賞おもちゃ50点は、さまざまな視点から選ばれたもので、保育や教育の現場、福祉や医療、ママパパ目線など多岐にわたる。受賞おもちゃには、それぞれ選考委員の講評や推薦者のコメントがグッド・トイ公式サイトに公開されている。
「つみきや」(福岡県)のスロープトイ、「エムトイズアトリエ」(京都府)のモグラ叩きのおもちゃ、「たすくる工房」(愛知県)の投げごま、そして「Joguines Grapat,SLU社(スペイン)」の木のおもちゃ「トゥギャザー」など、今回受賞したおもちゃは多様なアイテムが揃う。
全国14の「グッド・トイ展示室」では、この50点の新受賞おもちゃを1年間常設展示することが決定しているほか、移動型おもちゃ美術館や「グッド・トイカフェ」、おもちゃの広場などを通じて、全国で子供からお年寄りまで楽しめる体験の場が提供される予定だ。
領域を超えた多様な視点で選ばれるグッド・トイは、遊びの中で五感を磨き、コミュニケーション能力を養い、夢を育てる手助けをするおもちゃである。選ばれたおもちゃと生まれる「遊び」は、感じる力、考える力、チャレンジする力を育むことが期待される。
このほか、全国共有の工夫として、「グッド・トイカフェ」や「おもちゃの広場」などの場を設け、日本各地で展示や体験が進められる。これらの取組みを通じて、遊びの力で社会に笑顔を届けることを目指している。

