文部科学省と厚生労働省は2025年11月14日、2025年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)の結果を発表した。大学生の就職内定率は、前年同期比0.5ポイント増の73.4%。2年ぶりに増加に転じ、高水準を維持している。
文部科学省と厚生労働省は毎年、10月1日、12月1日、2月1日、4月1日現在の大学等卒業予定者の就職内定状況を共同で調査し、公表している。調査対象は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校(専門課程)20校の計112校6,250人。
大学(学部)の就職内定率は、前年同期比0.5ポイント増の73.4%。10月1日時点の就職内定率としては、2年ぶりに増加に転じ、「売り手市場」の高水準を維持した。
大学区分別の就職内定率をみると、国公立大学は71.2%(前年同期比0.2ポイント減)、私立大学は74.1%(前年同期比0.8ポイント増)。文系・理系別では、文系は73.4%(前年同期比0.6ポイント増)、理系は73.6%(前年同期比0.5ポイント増)。
男女別の就職内定率は、男子大学生が71.5%(前年同期と同じ)、女子大学生が75.8%(前年同期比1.3ポイント増)。国公立大学は男子68.5%、女子74.4%、私立大学は男子72.4%、女子76.2%。
地域別に大学の就職内定状況をみると、関東地区の81.1%(前年同期比2.5ポイント減)がもっとも高く、ついで中部地区75.7%(前年同期比3.8ポイント増)、中国・四国地区75.0%(前年同期比9.2ポイント増)、近畿地区71.7%(前年同期比2.8ポイント増)、九州地区63.2%(前年同期比1.7ポイント減)、北海道・東北地区58.3%(前年同期比2.8ポイント減)。
大学以外の就職内定率は、短期大学が38.4%(前年同期比3.9ポイント減)、高等専門学校が92.0%(前年同期比0.6ポイント増)、専修学校(専門課程)が62.5%(前年同期比10.7ポイント増)であった。

