ランドセルに荷物が入りきらない経験、5人に1人以上…体操着など

 5人に1人以上の保護者が、ランドセルに「荷物が入りきらない」経験をしていることが、ララちゃんランドセルとNEXERが実施した調査結果よりわかった。特に「体操着・体操着袋」が入らないとの声が多く、ランドセルの容量不足に悩む保護者が一定数いる現状が明らかになった。

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「ランドセル問題の現実に関するアンケート」
「ランドセル問題の現実に関するアンケート」 全 5 枚 拡大写真

 5人に1人以上の保護者が、ランドセルに「荷物が入りきらない」経験をしていることが、ララちゃんランドセルとNEXERが実施した調査結果よりわかった。特に「体操着・体操着袋」が入らないとの声が多く、ランドセルの容量不足に悩む保護者が一定数いる現状が明らかになった。

 「ランドセル問題の現実に関するアンケート」調査は2025年11月11日から18日、小学生以上の子供をもつ全国の男女を対象に実施した。有効回答200サンプル。

 調査によると、子供のランドセルに学校の荷物がすべて収まっているかという質問に対し、「すべて収まっている」が27.5%、「ほとんど収まっている」が50.5%だった。一方で、「収まらないことが多い」または「まったく収まらない」と答えた家庭が22%あり、ランドセルの容量不足に悩む保護者が一定数いる現状が明らかになった。

 ランドセルに入らない荷物としてもっとも多くあげられたのは「体操着・体操着袋」84.1%で、ついで「上履き・上履き袋」「水筒」「給食袋・給食着」などが上位を占めた。また、「図工・音楽の教材」も半数以上が入らないと回答しており、教科ごとの持ち物がかさばることが負担になっているようすがうかがえる。タブレット端末や副教材は割合こそ少ないものの、荷物全体が増えやすい現状がみえてきた。

 保護者からは具体的な困りごととして、「筆箱や給食袋が入らない」「学期終了時に教科書を持ち帰る際に入りきらない」「ランドセルのほかに手提げ袋を1つないし2つ持つこともあり、手が開かないことが心配」「重いランドセルにプラスして荷物が多すぎて子供がかわいそう」「タブレットが収まらないときは手持ちになるので不安」といった声が寄せられた。

 ランドセルに荷物が収まらないことで、子供が手提げ袋をいくつも持つことになり両手がふさがる不安や、重さの負担が増えることへの心配が多く寄せられた。特に学期の始まりや終わりは教材が増え、「入りきらない」状況が頻発するという。さらに、タブレットや図工・音楽・習字の道具など大きくて重い荷物は手持ちになりやすく、雨の日は一層大変だという意見もみられた。

 ランドセルの容量・サイズ選びでどの程度重視したかという質問には、「重視した」保護者が全体の約6割にのぼり、特に「やや重視した」という声が多くみられた。一方で、約4割はサイズをそこまで重視しておらず、購入時に判断が難しいポイントであることがうかがえる。

 子供のランドセルについて、容量・サイズについて不満を感じたことがあるかという質問には、3割近くが「ある」と回答。不満を感じた理由としては、「教科書が入りきらない」「必要な容量とあわない」といった収納不足が中心だった。また、「荷物が入らず親が取りに行く」「重さが負担になる」「選択授業の用具が入らない」など、日常の不便さを指摘する声も多く、ランドセルに求められる容量の大きさは想像以上に重要であることがわかる。

 一方で、容量・サイズについて不満を感じなかった人からは、「収納力が十分だった」「子供が問題なく使えていた」という安心感のある声が多く寄せられた。また、「サブバッグで調整できる」「置き勉ができたので容量に困らなかった」といった工夫や学校環境による余裕も理由の1つとなっている。軽さや収納性を重視して選んだ結果、満足度が高かった家庭が目立つ。

 今回の調査では、ランドセルには体操着・上履き・水筒など入りきらない荷物が多く、容量不足に悩む家庭が少なくないことが明らかになった。一方で、十分な収納力を評価する声や、サブバッグ・置き勉で対応している家庭もあり、選び方や学校環境によって負担が大きく変わることがわかった。今後は収納力と軽さの両立がますます求められ、子供の負担を減らすランドセル選びが重要になりそうだ。

《風巻塔子》

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