子供の習い事格差、経済的・時間的制約から発生…意識調査

 NEXERとschola+(スコラプラス)は2025年11月11日から11月25日にかけて、全国の中学生以下の子供がいる保護者183名を対象に「習い事の格差問題」についてのアンケートを実施した。

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習い事の格差問題
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 NEXERとschola+(スコラプラス)は2025年11月11日から11月25日にかけて、全国の中学生以下の子供がいる保護者183名を対象に「習い事の格差問題」についてのアンケートを実施した。

 習い事の現状では、習い事に「通っている」子供は45.4%と半数を下回っており、習い事に不平等が感じられることがわかった。本調査では、習い事として「スイミング」が43.4%ともっとも選ばれており、基礎体力向上や安全面が重視されていることがうかがえる。「その他」の習い事に関しても、多様なスポーツに加え、芸術的な分野も選ばれており、保護者が子供の興味を考慮し、多様な選択をしているようすがみられる。

 次に、習い事を選ぶ際に重視したポイントとして「通いやすさ」が65.1%ともっとも高く、保護者の負担が主な制約条件になっていることがわかった。一方、91.5%の保護者が、実際に通わせてみて習い事に期待していた体験が十分得られたと感じている。これは、英会話の自然な習得や技能の上達が寄与している。

 一方で、25.3%の保護者が、習い事に「通わせにくいと感じたことがある」と回答し、特に送迎の負担や費用、時間の制約が課題である。通わせにくい理由として、兄弟の送迎の兼ね合いや悪天候、月謝の上昇などが影響しているという。

 また、習い事による体験格差を「ある」と感じている保護者が26.5%であり、学校教育だけでは身に付かない知識や技能の差が一因とされる。特に水泳などの体育の授業でその差が顕著に現れることが指摘されている。

 まとめとして、習い事の格差問題は、送迎の負担や経済的・時間的制約から発生しており、保護者は「通いやすさ」を最重視している。格差を解消するために、具体的な技能差や経済状況よる体験機会の差を縮小することが必要であると考えられる。

《風巻塔子》

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