習い事の費用、年収400万円未満と800万円以上で3倍の開き
子ども1人の学校外教育活動にかける費用は、年収400万円未満の世帯では8,500円なのに対して、800万円以上の世帯では25,600円と約3倍の開きがあることが、ベネッセ教育総合研究所の調べで明らかになった。
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同調査は、3~18歳の子ども(第1子)を持つ母親16,480人を対象に、学校外教育活動に関するインターネット調査を実施。調査時期は2013年3月下旬。2009年にも同様の調査を実施しており、4年間の変化が把握できる。
1か月あたりの学校外教育活動の費用は合計15,000円と、2009年の16,700円から1,700円減少している。スポーツ活動や教室学習活動など個々の活動にかける費用も減少しており、習い事のかけもちをやめたり、費用の安い習い事を選んだりといった状況がみられる。
子どもの年齢別にみると、幼児は500円減の6,700円、小学生は1,700円減の16,200円、中学生は2,800円減の22,300円、高校生は2,200円減の17,200円と、中学生と高校生の減少幅が大きい。
世帯年収別にみると、年収400万円未満の世帯では8,500円、400~800万円未満の世帯では14,100円、800万円以上の世帯では25,600円と開きがみられる。この状況は、2009年調査と大きく変わっていない。
教育費に対する考えについて、「教育にお金がかかり過ぎると思う」66.2%、「不況で教育費を減らした」27.0%と、教育費の負担が大きい様子がうかがえる。
スポーツや芸術活動について、「運動やスポーツするよりも、もっと勉強してほしい」は8ポイント増の34.8%、「音楽や芸術の活動をするよりももっと勉強してほしい」は7.8ポイント増の39.5%と、スポーツや芸術よりも勉強をしてほしいという意識が強まっている。
ベネッセコーポレーションは6月28日、社内シンクタンクである「ベネッセ教育研究開発センター」「ベネッセ次世代育成研究所」「ベネッセ高等教育研究所」「ベネッセ食育研究所」を統合し、「ベネッセ教育総合研究所」を設立した。
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