【特色のある大学】面倒見のよさで「入って伸びる大学」を目指す、聖学院大学

 聖学院大学の特長を1つあげるとすれば、それは「先生と学生の距離が近い大学」。小規模な大学ということもあり、教職員の目が行き届き、学生との距離を近づけているのだという。

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聖学院大学
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 大学入試改革の論議がなされるなか、大学自体も変革の時期を迎えている。文部科学省はこれまで、高等教育全体の活性化を目的に、特色ある大学教育支援プログラムを実施してきたが、「特色のある大学」を希望する受験生や保護者も多い。また、「入って伸びる」ことも求められている。この特集ではそうした「特色のある大学、入って伸びる大学」を紹介していく。

◆聖学院は「先生と学生の距離が近い大学」

 埼玉県のほぼ中央に位置する「大宮駅」から1駅、JR高崎線宮原駅・JR埼京線日進駅が最寄り駅である「聖学院大学」はプロテスタント系の大学で、政治経済学部、人文学部、人間福祉学部の3学部を有する。美しいチャペルが印象的な環境のよいキャンパスでは、約2,500名の学生が学ぶ。

 同学の特長を1つあげるとすれば、それは「先生と学生の距離が近い大学」。小規模な大学ということもあり、教職員の目が行き届き、学生との距離を近づけているのだという。

 大学というと大教室での講義のイメージをもつ方も多いだろうか、聖学院では、20人以下の少人数授業が全体の55%を占める。高校の進路指導の先生が選ぶ「面倒見のよい大学」ランキングで2013年に6位(大学通信調べ)に入った理由も、少人数授業によるきめ細やかな指導にあるのかも知れない。

 阿久戸光晴学長までもが、多くの学生の顔と名前が一致しており、「○○さんおはよう」と、声をかけるのだという。

◆新入生も安心のグループアドバイザー制

 新入生に対しては、グループアドバイザー制といって、1グループ10人程度の学生にグループ担任1名がつき、大学生活全般にわたってサポートをする。大学に入ってすぐに何でも気軽に相談できる先生がいることで、安心して大学生活をスタートできるという。

 また教職員には卒業生が多く、学生を常に気にかけ、就活シーズンになると「どう? 順調?」と声をかけるなど、学生にとっては「常に誰かが近くで見守ってくれる」環境になっている。

 聖学院ではゼミにも注力している。「教員を身近に感じ、専門家の学ぶ姿や生きる姿勢を間近に見て学ぶことができるゼミは、大学ならではのもので大切にしています。教員やゼミ仲間との深い絆ができ、ゼミ室は学生たちにとって“卒業しても戻れる場”となっています」と教員の一人は語る。
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《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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