【私学訪問】教育改革を見据えICTを本格導入、ひとりひとりが輝く「普連土学園」

 キリスト教プロテスタントの一派である、フレンド派(クエーカー)の教えに基づき、ひとりひとりを大切にする教育方針の東京都港区にある女子校、普連土学園中学校・高等学校は、教育ICTにも積極的に取り組んでいる。

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インタビューに応える普連土学園中学校高等学校 原田副校長(左)と谷田貝先生(右)
インタビューに応える普連土学園中学校高等学校 原田副校長(左)と谷田貝先生(右) 全 7 枚 拡大写真
--今後の活用法については、どのようにお考えでしょうか。

原田先生:生徒のアウトプットの活性化に繋げたいと考えています。英会話や授業解説の動画、事前学習、復習プリント、小テストのコンテンツを充実させ、生徒の学びを後押ししたいと考えます。

 現在、英語授業のドラマ撮影にiPad miniを活用しています。生徒が互いに撮影し合ったものは、従来ですと、分割で授業をしているものですから、クラスの半数の生徒しかその動画を見ることができませんでした。

 しかし、今後はウェブキャンパス上にアップロードすることで、学年全員で互いの作品をシェアすることができます。また、級友の作品を見ることで、発奮したり、さらによいアイデアを得たりできると期待しています。

谷田貝先生:キャリア教育としては、毎年卒業生に大学のようすを話してもらい、進路に関する講演を行っています。また、保護者の方にも職業に関する講演をお願いしています。それ以外にも職場体験として、生徒がテレビ局や出版社、弁護士の方など、保護者の方の職場を訪れ、レポートを作成し、プリントとして配布しています。

 たとえば、それらを学年にこだわらず、他の学年の生徒も見られるようFGSウェブキャンパスで共有できれば、生徒同士の刺激になるでしょう。保護者やOGとの絆や繋がりがさらに深まることにもつなげていきたいです。

--ありがとうございました。

 伝統校でありながら、時代に合わせて新しいものも効果的に取り入れている普連土学園中学校・高等学校。先生や保護者に見守られ、生徒たちは心落ち着く環境で学び、学園生活を楽しんでいるようすだ。


 このインタビューは2015年3月、NTT東日本が運営する「マナビとミライ」と共同で開催した。

◆マナビとミライ
 NTT東日本が運営する教育情報サイト。多数の中高一貫校を紹介し、親子で進路を考えるのに役立つ情報を提供している。
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《船田るみ子》

船田るみ子

北海道生まれ、フリーランスのコピーライターとして活動中。興味がある分野は、ニューロダイバーシティを含め教育、美術、建築、スポーツ(野球)、NFT、Web3など。企画・編集協力として、日めくり型書籍『年がら年中長嶋茂雄』(ベースボール・マガジン社刊)がある。Podcastを聞きながらのランニングが日課。

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